カフェや雑貨販売の店舗オーナー体験の場を提供する活動「小さな街」が1周年を迎えた。
「小さな街」は、代表の小野朋浩さんが企画・運営するレンタルスペースで、仙台市青葉区のギャラリー「Art Space 宙」(仙台市青葉区国分町3)を拠点に活動。飲食や物販などの店を持ちたいと考えている人のために「気軽に手作り感覚でオープンできる」場を提供するため、昨年2月から「小さな街の練習。」という催しを開催している。
開催場所に複数の出店者による店舗を同時にオープンさせ、「小さな街」に見立てた空間を構築。仙台で活動する作家による作品販売や「小さな街」オリジナル商品の販売、ワークショップやライブなど、出店者や企画によって「小さな街」はその度に変化する。
今月7日・8日には、1周年を記念して「Art Space 宙」でイベント「小さな街の誕生日。」を開催。天然酵母パン「spica」、手作りジャム「柚子香+salz」、北欧雑貨「ビヨルク」、木工家具「木のしごと 樹々」、古本・小冊子「Book! Book! Sendai+ふきながし」、古道具・オリジナルアクセサリー「紫山」など、幅広いジャンルのショップが「小さな街」に軒を並べた。カフェやワークショップも開かれ、2日間で約150人が来場した。
今月21日・22日にも開催を予定。物販、カフェ、ワークショップのほか、音と朗読、映像によるライブ「喫茶ハーモニカ」を21日に開く。同名のCD付き絵本を出版した茨城県出身のシンガーソングライター・eco(えこ)さんをゲストに迎え、仙台で活動する詩人・武田こうじさんの朗読とウェブデザイナー・193の映像を重ね、絵本の中の雰囲気を再現する。「流れる音に身を委ね、夕暮れの海辺にいる感覚を楽しんでもらえたらうれしい。心地いいサウンドなので、眠くなったら寝てもらっても(笑)」と小野さん。
1周年を迎え、小野さんは「今は実際の店舗をオープンさせるための『練習』だが、回数を重ねる度に理想的なものに近付いている感覚がある。まだ知られていない仙台のいろいろなことを知ってもらえる場所にしていければ」と意気込みをみせる。
1周年イベントの開催時間は、21日=12時~16時、22日=11時~18時。