10月11日に初日を迎える劇団四季のディズニーミュージカル「美女と野獣」の公開舞台げいこが同10日、東京エレクトロンホール宮城(仙台市青葉区国分町3)で行われた。
同作は、ディズニー初の本格舞台作品として1994年、ニューヨーク・ブロードウェーで初公開。日本では1995年から劇団四季による公演が行われ、総公演数約3,000回、総入場者数300万人以上という記録を残している。
己のごう慢さから野獣に変えられた王子と、聡明ながら変わり者と呼ばれる娘との恋愛模様を描く同作。仙台公演でビースト役を務める佐野正幸さんは「アニメーションの世界を忠実に再現した豪華な衣装や舞台装置、心に残る感動的な音楽など見どころも多く、恋人やご家族皆さまでお楽しみいただける作品。1人でも多くの方に作品の感動をお届けできるよう、全身全霊で舞台を務めていきたい」とコメント。同劇団の仙台公演担当者は「2回、3回と見ることでストーリーをより深く理解でき、キャラクターが徐々に『物』へと変化していく衣装の表現など、新しい発見がある」とロングラン公演の楽しみ方を説明する。
「文化の東京一極集中を是正し、全国に演劇の感動を届ける」という理念で活動する同劇団。仙台では2001年の「オペラ座の怪人」で2カ月92回というロングラン公演を行い、約11万5千人を動員。2003年の「キャッツ」でも、5カ月146回の公演で14万5千人の動員を記録した。3回目の大型プロジェクトとなる今回の公演では、約10万人の動員を見込む。
また今回は、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の開催時期と重なり、観光客の取り込みも期待できる。同担当者は「村井県知事から、DC期間に合わせて開催してほしいというお話をいただいていたこともあり、公演がDCのお役立てになればうれしい。首都圏や東北全域からたくさんの方にお出でいただき、公演を見た後でそのまま仙台を観光していただくなど、2次的、3次的な経済効果につながれば」と期待を寄せる。
公演は11月30日までだったが、12月4日~28日の延長公演も決定している。料金はS席=11,500円、A席=9,450円、B席=6,300円、C席=3,150円(10月~11月公演分)。