仙台市交通局・宮城交通・JR東日本仙台支社は3月26日、交通系IC乗車券「icsca(イクスカ)」と「Suica(スイカ)」の仙台圏における相互利用サービスを始めた。
利用者の利便性向上を目的に、仙台圏で開始するイクスカとスイカの相互利用サービス。対象路線は、イクスカエリア=仙台市地下鉄南北線・東西線、仙台市営バス、るーぷる仙台、宮城交通・ミヤコーバス(仙台市域路線全線、塩釜営業所管内全線など)、スイカ仙台エリア=JR仙石線・仙山線・東北本線・常磐線・陸羽東線・奥羽本線・磐越西線・磐越東線、仙台空港アクセス線。スイカが相互利用サービスを行っている他の交通系ICカードの利用も可能となる。
仙台市交通局が2014年12月に地下鉄南北線へ導入し、昨年12月6日の地下鉄東西線開業に合わせて同線と路線バスでもサービスを開始したイクスカ。3月24日現在で35万枚を発行している。
仙台市交通局IC乗車券推進室担当者は「イクスカが広い範囲で使えるようになるという利便性はもちろん、仙台へ観光や仕事などでいらっしゃった方が、もともとお持ちのスイカやPASMO(パスモ)などのIC乗車カードを使っていただくことができるようになる。これまで以上に地下鉄やバスを利用いただければ」と期待を寄せる。
太白区在住の30代女性は「地下鉄と電車どちらも利用する機会が多いので、これまでイクスカとスイカ両方を使っていた。間違えてかざしてしまって後ろの人に迷惑を掛けてしまうこともあったが、これからは1枚で済むので便利になる」と喜ぶ。