スリーエム仙台市科学館(仙台市青葉区台原森林公園、TEL 022-276-2201)で現在、小企画展「パソコンのあゆみ」が開かれている。
同施設が収蔵するパソコンの中から、1970~80年代を中心に、2000年代までの実機18台を展示し、年代を追ってパソコンの進化の過程を紹介する。「現在、私たちの生活においてパソコンの存在を無視することはできないが、世間一般にパソコンが広まり始めた70年代のパソコンは、動作方法や画面への表示のされ方など、つくりが現在のものとは大きく異なる」と同展担当者。「昔のパソコンを知らない子どもたちに、今と昔のパソコンの違い比べてみてほしい」と企画した。
主な展示物は、パソコン創成期の代表機「PET 2001」(1977年発売、米コモドール社)、1977年に発売された初の個人向けパソコン「Apple II」の後継機「Apple II Plus」(1978年発売、米アップル社)、ラジオシャックで販売されたマイクロコンピューターシリーズ「TRS-80」(1977年発売、米・タンディ・コーポレーション社)、国産パソコンの名機MZシリーズのフラッグシップモデル「MZ-80C」(1979年発売、シャープ)、日本初のハンドヘルドPC「HC-20」(1982年発売、エプソン)、世界初のGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)搭載商用コンピューター「Apple Lisa」(1983年発売、米アップル社)など。
会場では、各パソコンの特長やCPU・メモリ容量などのスペック情報をパネルで紹介。フロッピーディスクやハードディスクなどの記録媒体も実物を展示するほか、パソコン用語をパネル解説する。
「意外と知らなかったり、いまさら人には聞きづらかったりする初心者の方でも勉強してもらえるような内容」と同展担当者。「大人には懐かしく、子どもには新しい発見ができる展示になっている。ご家族皆さまでパソコンの歩みをご覧いただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は9時~16時45分(入館は16時まで)。入場料は、一般=500円、高校生=300円、小・中学生=200円。6月14日まで。