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「ワタノハスマイルDECOチョコ」-石巻の児童アート作品がパッケージに

「ワタノハスマイルDECOチョコ」15個セット。4種類購入すると全54作品がそろう

「ワタノハスマイルDECOチョコ」15個セット。4種類購入すると全54作品がそろう

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 宮城・石巻の小学生が手掛けるアート作品「ワタノハスマイル」がパッケージに使用されている「ワタノハスマイルDECOチョコ」が話題を集めている。販売は、文具雑貨の企画製造やオリジナルギフト事業を手がけるMACスタイル(東京都台東区)。

「ワタノハスマイルDECOチョコ」全4種類

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 「ワタノハスマイル」は、石巻市立渡波小学校の児童が、津波で校舎に流れ着いた「町のカケラ」を使って制作した復興のシンボルとなるオブジェ。以前から廃材による立体作品を手掛けていた造形作家の犬飼ともさんが始めたプロジェクトで、これまで全国各地で展示。現在はイタリア・ザガローロ市立おもちゃ博物館で展示会を行っている。

 MACスタイルでは2007年から、好きな画像を「チロルチョコ」のパッケージにデコレーションして印刷できるオーダーメードサービスをチロルチョコ(東京都千代田区)とコラボで展開。「当社が営んできた仕事の延長線で何か役立つことはないだろうか」と、今年2月に復興支援プロジェクト「キズナのチカラ」を立ち上げ、第1弾として「ワタノハスマイル」に着目した。

 同社担当者は「津波によるガレキから拾い上げた材料で作られた作品であること、心に大きな傷を負ったはずの子どもたちの作品が持つ圧倒的な力強さに大きな希望を感じたことから、展示会に関わる資金の一助になればと連携を申し入れた」と話す。

 商品は15個セットの4種類。1個に1作品、全54作品の写真がパッケージに印刷されている。2月中旬からウェブサイト内で注文を開始。営利を目的としないプロジェクトの性格から宣伝やマスメディアへの働き掛けは行っていないが、反響は大きく、「購入者からも好評を得ている」という。同社の島村克哉副社長は「震災の辛い記憶と重い現実に直面する昨今だが、次代を支える子どもたちには絶望よりも希望が似合う。そうした子どもたちの成長を支え、見守ることが私たち大人たちの務めでもあるように感じる」と話す。

 価格は1セット1,000円。うち500円が「ワタノハスマイル」への寄付金となる。同社が運営するサイト「Yr.style」で販売している。

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