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グーグル、被災地域のストリートビュー公開-宮城は32市町村

南三陸町のストリートビュー。画像撮影時期は2011年8月 ©2011 Google

南三陸町のストリートビュー。画像撮影時期は2011年8月 ©2011 Google

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 米グーグルの日本法人(東京都港区)は12月13日、東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地域のストリュートビューをグーグルマップと特設サイト「未来へのキオク」で公開した。

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 同社は7月からグーグルマップのストリートビュー技術を活用し、震災の被害状況を記録・公開・保存する「デジタルアーカイブプロジェクト」を開始。ストリートビュー撮影車を用い、約半年かけて延べ4万4000キロを走行。被害の大きかった沿岸地域や主要都市周辺を撮影した。

 「ストリートビューとして撮影・公開することにより、世界中の科学者や研究者だけでなく、一般の方がこうした情報にアクセスできるようになり、地震や津波が引き起こす被害を知っていただくきっかけになるものと考えている」と同社。「本プロジェクトを通じ、後世に震災の記録をきちんと継承し、震災の記憶の風化を防ぐことにつながれば」と期待を寄せる。

 公開された地域は宮城・青森・岩手・山形・福島・茨城の6県82市町村。宮城県では、仙台市、石巻市、気仙沼市、名取市、東松島市、岩沼市、多賀城市、塩竈市、女川町、松島町、七ヶ浜町、南三陸町、亘理町、山元町など32市町村が含まれている。

 同プロジェクト開始にあたり、「震災前に撮影されたストリートビューの画像を残してほしい」との意見がユーザーから多く寄せられたことから、「未来へのキオク」では震災前のストリートビューの画像も残し、震災前・震災後のタブを切り替えて閲覧できるようにした。

 撮影時期も画像内に表示した。「震災後いつごろ撮影された画像かが分かることで、歴史的な資料として広く活用していただけるようになるだけでなく、旅行やドライブでも街をよりよく知るための情報として便利に使っていただければ」(同社)。

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