仙台で「ナイスミドル音楽祭」-全国から10組、気仙沼のデュオも出場

イベントのフィナーレ。宇崎竜童さんと出場者、観客全員でチャリティーソングを歌い上げた

イベントのフィナーレ。宇崎竜童さんと出場者、観客全員でチャリティーソングを歌い上げた

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 仙台市民会館(仙台市青葉区桜ヶ岡公園)で12月11日、「TOYOPET MUSIC SESSION 全国ナイスミドル音楽祭」が開催された。 

気仙沼から参加した「カシューボックス」

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 全国のアマチュアミュージシャンのための音楽コンテストとして2007年から行われている同イベント。今年は東日本大震災で一時開催が危ぶまれたが、「日本を音楽の力で元気にしよう」と仙台での実施を決定。従来のコンテスト形式ではなく、「被災地の方々と共に盛り上がるプログラムを」との思いから、音楽祭として開催された。

 メンバー全員の平均年齢が35歳以上のアマチュアミュージシャン457組の中から、デモテープと書類選考によって10組を選出。ロック・パンク・ファンク・ポップス・アコースティックなどさまざまなジャンルのバンドが出そろった。出場者の最高年齢は61歳。

 大会実行委員長を務める宇崎竜童さんによる「音楽のチカラ、仲間のチカラ」という掛け声で開幕。1200人の来場者が見守る中、出場バンドは被災地への応援のメッセージや子どもたちの未来を願ったものなど、「日本を元気づけるメッセージ」を込めたオリジナル曲を披露した。

 東北からも「カシューボックス」(宮城)、「粋成浩児&Cozy Trio」(福島)、「SOULMATE」(岩手)の3組が出演。気仙沼を中心に活動するアコースティックデュオ「カシューボックス」の小野寺克浩さんと佐藤修一さんは、「震災で亡くなった方々の分まで夢を背負い歌いたい」との思いから参加。震災後に作ったという「ガレキの中に身をおいて」「夢の途中」の2曲を披露した。

 「新聞やテレビでは市場の再開など良い面ばかり映し出されるが、実際はまだまだ大変な状態が続いている。震災を忘れないでもらいたい、風化させたくないという気持ちを歌に込めた」と佐藤さん。小野寺さんは「全国からいらした出場者の方々や来場者の皆さまの記憶に少しでも残ればうれしい」と期待を寄せる。

 イベントの最後には宇崎さんと出演者、観客全員でチャリティーソング「PASSAGE 音楽のチカラ 仲間のチカラ」のセッションが行われ、盛況の中閉幕した。

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