仙台空港が完全復旧、国際定期便も再開-震災から199日

「仙台空港ビル完全復旧」記念式典の様子。テープカットとともにくす玉が割られ、ターミナル内に拍手が響いた

「仙台空港ビル完全復旧」記念式典の様子。テープカットとともにくす玉が割られ、ターミナル内に拍手が響いた

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 東日本大震災発生から199日目となる9月25日、仙台空港(名取市)が完全復旧を果たした。

ソウルからの乗客を関係者が出迎えた

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 同空港は震災による津波の影響で滑走路を含むほぼ全ての施設が水没。ターミナルビル内も1階の天井付近まで津波が到達し、利用客や地域住民ら約1600人が一時孤立した。

 その後も空港・ターミナルビル共に閉鎖を余儀なくされていたが、4月13日に一部機能を回復して臨時便の運航を再開。7月25日には国内定期便の運航を震災前のレベルまで戻し、9月11日からターミナルビル3階と展望デッキの使用も再開した。

 空港の主要機能の完全回復と国際定期便の就航に合わせ、ビルを運営する仙台空港ビル(同所)は9月25日を「完全復旧の日」とし、記念式典を実施。前田武志国土交通大臣や村井嘉浩宮城県知事ら30人が出席した。

 同社の伊藤克彦社長は「被災された方々に元気を与えたい、復興への足掛かりを作りたいという一念で職員一丸となって前へ進んできた。このように早期に復興・復旧できたのは、仙台空港復活に懸ける官民の皆さまの熱意と思いの結実」とあいさつ。

 村井知事は「仙台空港から国外へのネットワークが再開することは、人の交流や物流を活発にし、本県のみならず東北全体の復興に資するものと期待している。県としても空港の利用促進に努め、仙台空港をより利便性の高い空港へ発展させていけるよう努力していく」と意気込みを見せた。

 当日は復興市や空港グッズなどの販売、展示軽飛行機の搭乗体験、ステージイベントなども実施し、屋上デッキを無料開放。大勢の観光客や家族連れ、飛行機ファンでにぎわった。

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