2025年10月18日(土)、19日(日)に開催された『千葉県新人大会ソフトテニス競技(個人戦・団体戦)』に、raquty(ラクティー)合同会社が開発・提供する大会運営システム『raquty Pro』が導入されました。
本導入により、長年の課題であった紙ベースでの大会運営から脱却し、ペーパーレス化と進行の自動化を実現しました。
さらに、今回新たに団体戦機能への対応が完了し、2日間の日程でのべ参加選手1,000人を超える大規模な本大会において、個人戦と団体戦の両方を『raquty Pro』で管理・運営することに成功しました。
この取り組みは、千葉県小中学校体育連盟ソフトテニス専門部とraquty合同会社との協力・連携のもとで推進され実現したものです。
千葉県小中学校体育連盟ソフトテニス専門部
県内中学生の総体と新人戦のソフトテニス競技の運営主体で、中学校教員により構成。
同専門部では、長年続いた紙ベースの大会運営に起因する、教員の業務負担という課題に直面していました。この状況を打破すべく、前回の県中総体で『raquty Pro』を導入し、紙とデジタルのハイブリッド運営に着手し、負担軽減への確かな手応えを得ました。
そして今回、思い切って紙での運営をほぼ無くし、ペーパーレス化を実現しました。教員の先生方自らが中心となり、全国に先駆けた新しい大会運営を千葉からスタートさせます。
raquty(ラクティー)合同会社
テニスの大会運営の自動化システム『raquty Pro』および、大会・イベントエントリー管理プラットフォーム『raquty Base』を開発・提供するベンチャー企業。
もともとは学生団体として高校生向けの硬式テニス大会の企画・運営を行っており、「紙ベースで煩雑な大会運営をもっと楽にしたい」という想いからシステム開発をスタート。その後、事業化に伴い「raquty合同会社」として法人化。『10年後のテニス界の新しい常識を創造する』をミッションに掲げ、テニス界にワクワクをお届けします。
■ 本大会が実現した、新しい大会のカタチの4つのポイント
今回の『raquty Pro』導入における最大の目的は、単なるデジタル化ではありません。運営・審判・監督・選手・観戦者といった、大会に関わるすべての人々の体験を向上させることにあります。本大会で実現した変革のポイントは、以下の4点です。
- 【新機能】複雑な”団体戦運営”を、シンプルで確実なものに
- 計画的かつ柔軟な進行表管理
- 審判のスコアの記録業務のデジタル化
- 誰もが繋がるリアルタイム情報共有
1. 【新機能】複雑な団体戦運営を、シンプルで確実なものに
本大会では、新たにリリースされた『団体戦管理機能』を活用して、これまで運営の負担が大きかった団体戦のオペレーションを効率化しました。
1. オーダー提出は、監督のスマートフォンで完結
各チームの監督は、専用サイトから自身のスマートフォンを使い、デジタルでオーダーを提出します。これにより、紙の回収や管理といった手間のかかる作業が不要になりました。
2. 集合(プレマッチミーティング)から結果報告まで、審判はタブレット一台で完結
審判はタブレットに表示されたオーダーを両監督に提示し、画面上で最終確認を行います。審判が対戦開始ボタンを押すまではオーダーは一般公開されず、情報管理の観点からも万全な体制を整えました。
そして対戦終了後、審判はコート上からタブレットで最終結果を報告します。その結果をもって、トーナメントの勝ち進みや、次の試合の割り当てがリアルタイムで行われ、大会全体の進行業務を効率化することができました。
2. 計画的かつ柔軟な進行表管理
本大会では、大会運営の要である「進行表」と「トーナメント表」を『raquty Pro』で一元管理を行いました。これにより、計画性と柔軟性を両立したスムーズな大会運営を実現しました。
事前にシステム上に登録した進行表をベースにしながらも、各コートの状況に応じて試合の順番をリアルタイムで最適化すべくコート移動なども自由に行えます。
試合結果もリアルタイムでトーナメント表に反映されるため、手作業での転記ミスや更新の遅れといった課題を解消しました。また、万が一スコアや勝敗に誤りがあった場合でも、システム上から修正が可能です。
3. 審判のスコアの記録業務のデジタル化
本大会では、審判のスコアの記録業務をタブレットでシステム上に記録する方式を採用しました。
審判がタブレットから送信したスコアのデータは、『raquty Pro』を通してリアルタイムで各システムや画面に連携され、大会全体の進行状況の把握をより楽に正確に行うことができるようになりました。
従来、各試合の審判は試合終了後に選手と共に本部へ行き、結果を報告する必要がありましたが、本大会では、審判がコート上でタブレットから結果を送信するだけで報告が完了できます。
この「コートから本部への移動」という物理的な動線を撤廃したことで、リアルタイムな進行状況の把握と、大会運営そのものの効率化を実現しました。
さらに、大会終了後のスコアシートの管理や保管といった一連の業務は、人件費や保管場所を含む「見えないコスト」となっていました。デジタル化はこれらの物理的・時間的コストをゼロにし、運営リソースの最適化を可能にします。
また、選手と指導者にとっては、試合の全スコアが客観的なデータとして手元に残り、試合後の振り返りや、次の戦略を練るための貴重な材料となります。感覚的な反省だけでなく、データに基づいた対話が、コミュニケーションの質を向上させます。選手・観戦者は、わざわざ本部に行かなくても大会の途中経過を確認できるようになりました。また、これは本部周辺の混雑緩和にも貢献しています。
4. 誰もが繋がるリアルタイム情報共有
※二次元コードを読み取ると、raqutyのゲストサイトへアクセスができ試合の進行状況をスマートフォンから確認できます。