せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町2)で6月18日、「仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム」の総会が開催された。
同コンソーシアムは、クリエーティブ産業と異分野との連携・融合による新たな産業創出を目指す任意団体。会員には、宮城県内の出版社やテレビ局などメディア関連企業のほか、大学教授や個人のクリエーター、老舗メーカーなど現在39の団体と個人が参加。そのほか特別会員として、宮城県や仙台市など14団体が加盟する。
総会では同団体が2007年度に行う事業計画が発表された。テーマは「クリエイター活動の紹介と交流、これら持続的モデルの研究」「タイポグラフィーを中心としたデザイン研究会」「仙台ブランディング研究会」「こんなものが欲しかったデザイン・コンクール」の4つ。それぞれ担当者から内容が説明され、参加した会員からの承認が得られた。
今後、同団体ではテーマに沿って具体的な取り組みを行っていくが、同企画委員長で東北大学准教授の本江正茂さんは「誰かの号令にあわせて行動したり、逆に、自分の号令で皆を行動させたりしたいならば、その場はここではないように思う」と話し、参加各企業らの理解とコラボレーション思考が必須であるという考えを示した。
同団体が産学官連携による取り組みの先に目指すものは、仙台が「クリエーティブであろうとすることが許される寛容な場所になっていくこと」と話す本江さん。しかし、「寛容と無関心であることとは違う」と指摘し、あくまで企業や市民の参加意識が欠かせないと説いている。