仙台市宮城野区の榴岡公園(仙台市宮城野区五輪1)で現在、370本の桜の木が市民の目を楽しませている。
シダレザクラの名所として知られ、毎年4月に行われる「桜まつり」では約15万人の花見客でにぎわいをみせる同所。今年は震災後に仮設住宅設置の話もあったことから早々に中止を発表していたが、市民から「中止は寂しい」「開催してほしい」と多くの声が寄せられ再度検討。「花見というお祭りではなく、桜の花を見て元気になってもらえるようなイベントを」(仙台駅東口商工事業協同組合)と、「がんばろう東北 榴岡のさくら」と題してイベントの開催を決めた。
宮城野通側に面する南エントランスをメーン会場に、屋台16店とテーブル、椅子を設置。会場内の各所に「みんなのチカラをひとつに!がんばろう東北」と書いた旗を立て、本部テント前には募金コーナーも用意。節電のためちょうちんは設置しない。
天気にも恵まれ、開催初日となった4月14日から家族連れやカップル、大学生や社会人のグループなど1,000人以上が訪れた。担当者は「みんなで手と手を取り合って頑張れば必ず復興できると信じている。暖かい日差しの下で桜の花を見て元気になってもらい、その元気の輪を広げていきましょう」と呼び掛ける。
開催時間は10時~日没。今月24日まで。期間中の土曜・日曜には「すずめ踊り」や大道芸人のパフォーマンス披露なども予定する。