クリスマスを間近に控えた仙台で12月19日、フィンランド政府が公認する「本物の」サンタクロースが子どもたちと交流を図った。
同イベントは、「日本・フィンランドサンタクロース協会」(静岡県静岡市)が仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山)で行った「サンタが街にやってくる」。「子どもたちに夢を届けたい」と、同協会がフィンランド・サンタクロース中央郵便局の協力を得て昨年から開催。同郵便局に開設した「サンタポスト」へ日本中の子どもから手紙を募集し、応募数の多かった地域をフィンランド政府公認のサンタクロースが訪問する。
今年は10月1日~11月20日に公募を実施。郵便局東北支社では「宮城県の子どもたちにサプライズを届けたい」「手紙を書く楽しみを提供したい」(同社広報担当者)との思いから、県内の小学校171校、幼稚園・保育園175カ所に協力を呼び掛けた。その結果、全4万6,658通のうち宮城県が3万1,912通を占め、2位の熊本県とともにサンタクロースの訪問が決定。「これほどの枚数になるとは」と担当者も驚く。
当日会場には、約4倍の抽選から選ばれた1,000人の幼児・児童と保護者が集まった。子どもたちが大きな声で「サンタさーん」と呼び掛けると、赤い衣装に身を包み、長い白ひげを蓄えたサンタクロースが登場。子どもたちからは大きな歓声が上がった。
「赤鼻のトナカイ」の合唱や質問コーナー、記念撮影などを通してサンタクロースと触れ合った子どもたち。サンタクロースは「みんなのことがとっても大好きだよ。メリークリスマス」とメッセージを送り、会場を後にした。「子どもたちが喜んでいる姿を見て、宮城に呼ぶことができて本当によかった」と同担当者。「来年の参加も検討したい」と話す。