仙台市宮城野区の「岩切歯科医院」(仙台市宮城野区岩切洞ノ口、TEL 022-255-9835)で観葉植物のモンステラが花を咲かせ、来院患者の目を楽しませている。
開業当初からリラックス効果を目的に、診療室や待合室にさまざまな観葉植物を配している同院。今回花を咲かせたのは開業時から育てているモンステラで、先月中旬からつぼみをつけ、今月18日に開花した。
青葉区の「緑の相談所」グリーンハウス勾当台の担当者によると、「モンステラは2・3畳ほどの坪庭など広い敷地で湿度・気温など環境を合わせ、大きく育てないと花は咲かない」という。市内では七北田公園緑化ホール内にある温室で毎年春に開花が見られるが、「家庭や個人で、しかも小さな植木鉢で育てて花が咲くというケースは大変珍しい。樹齢や育てる環境が良かったのでは」と驚く。
花の大きさは約20センチ。黄色がかったクリーム色の仏炎苞に包まれ、水芭蕉のような形が特徴。果実は熟すと食べることもできるという。「甘酸っぱい香りで、味はパイナップルとバナナを合わせたような感じ。好きな人は好きだと思う」(同担当者)。
花の寿命は10日ほどで、現在が見ごろ。同院を訪れる患者の多くも、秋の珍事を写真に収めて帰る。「歯の治療は大人でも緊張される方が多いので、来院患者さんが少しでも癒やされていただけたらうれしい」と同院の佐藤実院長。「今年で開業10年目なので、お祝いで咲いてくれたのかも」。