フォーラム仙台(仙台市青葉区木町通2、TEL 022-728-7866)で3月13日、映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が公開初日を迎え、主演の峯田和伸さん(銀杏BOYS)が舞台あいさつを行った。
ビックスピリッツ(小学館)で連載されていた漫画家・花沢健吾さんの同名コミックを映画化した本作。内容は、玩具メーカーに勤める29歳の駄目サラリーマン・田西敏行が、仕事と恋に不器用にもがく姿を描いた青春ドラマ。監督・脚本は、劇団ポツドール主宰・三浦大輔さん。峯田さんのほか、黒川芽以さん、YOUさん、松田龍平さん、小林薫さん、リリー・フランキーさんなど、個性的なキャストが顔をそろえる。
トークイベント形式の舞台あいさつで峯田さんは約20分間、詰めかけた約100人の観客を前に、撮影の裏話や主人公・田西に寄せる思いなどを話した。「この漫画が大好きだったので、本当は映画化してほしくないと思っていた。でも、田西に僕を選んでいただいたからには、生半可な気持ちじゃできないと思った。モヒカンにも抵抗はなかったし、役作りのために太った」(峯田さん)。
山形出身で、高校時代は週末になると仙台へ買い物に来ていたと言う峯田さん。「駅からすぐのところに昔、HMVがあって、こんなに大きいCD屋さんがあるんだと毎週ときめいていた」という仙台の思い出や、映画の中の1シーンと絡めて「女の子にAVを貸した話」も。最後は「田西はダサい男かもしれないけど、それを見て何か思ってもらえることが一つでもあればいいなと思う」と期待を寄せた。
県内では同館のほか、「MOVIX利府」(宮城郡利府町)で上映中。