仙台市青葉区の市青年文化センター(青葉区旭ヶ丘3)で5月20日から、「仙台国際音楽コンクール」が開催される。
同コンクールは仙台市が2001年に創設し、3年ごとに開催する国際音楽コンクール。バイオリンとピアノの2部門で行われ、協奏曲を課題曲の中心とするのが特徴。演奏者は予選で弦楽四重奏と、セミファイナル以降は仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演する。
3回目となる今回は35の国と地域から322人が応募。昨年11月から今年1月にかけて、ウィーン、パリ、モスクワ、上海、仙台、ニューヨークの世界6都市でオーディションが行われ、選考を通過した86人がコンクール本選への出場を手にした。出場者の平均年齢は20代前半で、最年少は15歳。
同コンクールでは会場案内や広報活動、滞在中の出場者へのサポートやホームステイ受け入れなど、さまざまな分野で市民ボランティアが活躍。その数は350人にも上り、海外からの出場者の評価も高い。2005年末からは仙台市がコンクール関連事業として「街かどコンサート」と称した演奏会を市内各所で開催し、コンクールの周知を行っていた。
日程は、バイオリン部門=5月20日~6月3日、ピアノ部門=6月10日~24日。料金は、予選=500円、セミファイナル=2,000円(S席)・1,000円(A席)、ファイナル=3,000円(S席)・2,000円(A席)。
主催の仙台市市民文化事業団、松本俊幸さんは「才能のある若い演奏家たちが世界中から仙台に集まって演奏を競う。3年に一度の機会なので、全国からぜひご来場いただければ」と話している。