仙台の晩夏を彩る風物詩「広瀬川灯ろう流し」-4万8千人が来場

広瀬川に特設された中州から、さまざまな願いを込めた約2,000個の灯ろうが流された

広瀬川に特設された中州から、さまざまな願いを込めた約2,000個の灯ろうが流された

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 仙台市内を流れる広瀬川の河岸で8月20日、「広瀬川灯ろう流し~光と水とコンサートの夕べ~」が行われた。

4万8千人が詰めかけた広瀬川河岸

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 同イベントは今年で20回目を迎える晩夏の風物詩で、毎年送り盆に合わせ行われている。メーンとなる灯ろう流しは、伊達家第7代重村公夫人・観心院が始めたとも伝えられる。

 今年も、家内安全や商売繁盛などの祈願や先祖供養のための法名が張られた灯ろう約2,000個が広瀬川に流された。来場者は色とりどりの灯ろうがほのかに水面を照らす様子を静かに眺め、手を合わせて祈るなどした。

 また、若林区の宮沢橋と広瀬橋間の河岸を会場にコンサート「さとう宗幸さんと唄う1万人の『青葉城恋唄』」も行われた。地元高校・吹奏楽部による演奏に合わせて、シンガーのさとう宗幸さんと会場の全員で「青葉城恋唄」を合唱。来場者がステージに飛び入りする一幕もあり、コンサートは盛り上がりを見せた。イベントの最後には1,000発の花火が夜空に打ち上げられ、訪れた人々の目を楽しませるとともに、短い夏の終わりを告げた。

 今年は例年を超える約4万8,000人が来場。イベント実行委員副委員長の大友克人さんは「天候にも恵まれ、平日にもかかわらず多くの方にご来場いただけてうれしい。不況の影響で協賛が集まらずに大変だったが、皆さんの楽しそうな笑顔を見られたことが何より」と喜びを語った。

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