球児たちの夏が甲子園で繰り広げられている最中の8月11日、イオン富谷SC(富谷町)で「高校生お笑い甲子園」の地区予選が開かれた。
同大会は高校生お笑いナンバーワンの名誉を懸けて行われる大会で、2003年に「M-1甲子園」として初開催。今年から名称をリニューアルして行い、7月から全国のイオングループ約40店舗を会場に予選を実施している。主催は吉本興業。
この日の予選はお笑いコンビ「ジョイマン」を司会・審査員に迎えて行われ、東北各地から18組の高校生が出場。同店2階・セントラルコートに設置された特設ステージで、夏休み中の子どもたちや買い物客など約200人を前にネタを披露した。
各組の持ち時間は3分。高校生ならではの恋愛ネタや学校ネタのほか地元ネタも多く、中には緊張のあまりネタを忘れ、すべてアドリブで乗り切ったコンビも。優勝したのは仙台市の男子学生コンビ「KOMEKAMI JACK(コメカミジャック)」。地区予選の模様は再度ビデオ審査され、全国から計8組の決勝進出コンビが決まる。
同大会担当者は「近年のブームもあってテレビやDVDでステージを見てもらう機会が増えているので、お笑いへのハードルが低くなっている。好きなコンビを手本にしているのがわかる参加者も多いのが特徴」と話す。「大会に出場するのはとても勇気のいることだが、みんな一生懸命にネタをやる姿が印象的だった。欲を言えば、方言などでもっと地域色が出ればよかった」とも。
決勝戦は今月29日、ルミネtheよしもと(東京都新宿区)で開催される。