回転ずしチェーン「スシロー」の宮城県内店舗で3月25日、東北の海の環境をテーマに小学生が考案した新メニューの提供が始まった。
同店を運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が、一般社団法人TOHOKU海にいいことプロジェクト(仙台市太白区)と連携して取り組む「東北の海を学び次世代まで守り続けるプロジェクト」の一環。海水温上昇に伴う魚種の変化など、三陸の海で起きている課題について東北3県の小学生が学びながら、地元で水揚げされる魚を使ったすしメニューを考案した。
宮城県では、塩釜一小の児童が考えた2品を商品化した。「気仙沼産かつお 香味野菜(卵黄しょうゆ)」は、カツオに大葉やカイワレ、タマネギなどの香味野菜を合わせ、卵黄しょうゆとフライドガーリックをトッピング。「気仙沼産かつおとめかぶネバネバ軍艦」は、カツオとメカブを合わせ、天かすを加えて食感にアクセントを加えた。児童は昨年7月に校外学習で水産現場を見学し、専門家の話を聞いて海の現状を学習。夏休み明けに各自が考えたメニュー案を発表し、そのアイデアを基にスシローが商品開発した。
今月12日には試食会が行われ、児童らが自ら考えたメニューを実際に味わい、「食感も良くておいしい」「また食べたい」などの声を上げた。カツオ加工を手がける阿部長商店(気仙沼市)の担当者は「気仙沼のカツオ漁は江戸時代に和歌山から伝わった一本釣りがルーツで、350年の歴史がある」と紹介。「近年は海水温の上昇で取れる魚が変わるなどの苦労もあるが、子どもたちのアイデアが商品化されたことをうれしく思う」と話す。
価格は、気仙沼産かつお 香味野菜=180円~、気仙沼産かつおとめかぶネバネバ軍艦=120円~。仙台一番町店(青葉区一番町3)、仙台松森店(泉区松森)、あすと長町店(太白区諏訪町)ほか県内のスシロー各店で提供する。予定数に達し次第終了。