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塩釜老舗6社製品を一つにした「おでん」 企業の垣根越え練り物文化を全国へ

「塩竈練味おでん」6個入り(写真提供=塩釜蒲鉾連合商工業協同組合)

「塩竈練味おでん」6個入り(写真提供=塩釜蒲鉾連合商工業協同組合)

 塩釜の老舗練り物6社の製品を一つにした「塩竈練味(ねりあじ)おでん」が3月1日から販売されている。

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 塩釜蒲鉾(かまぼこ)連合商工業協同組合と石川食品(東松島市)、ニューホライズンコレクティブ(東京都港区)が共同で企画・開発した。電子レンジで温めて食べる常温保存商品で、各社の味や食感の違いを食べ比べできるのが特徴。

 具材は、キャベツやニンジンを練り込んだ揚げかまぼこ「野菜小判」(阿部善商店)、白身魚のすり身を石臼で練り上げた「鯛竹輪(たいちくわ)」(勝山水産)、手焼きの笹(ささ)かまぼこ「鯛入りみに笹」(カネコ橋沼商店)、大豆と白身魚を合わせショウガを練り込んだ「おとうふかまぼこ小丸生姜(しょうが)」(直江商店)、ニシンなど複数の魚のすり身を練り合わせた「さつま揚げ」(マルブン食品)、イカとタコを使った「いかたこ坊主」(水野水産)。国産昆布と塩釜の藻塩で煮上げている。

 塩釜は全国有数の水産練り製品の産地だが、東日本大震災の影響や市場環境の変化などにより、文化の継承が課題となっている。水産練り製品の消費も長期的に減少傾向にあり、若年層を中心に利用が伸び悩んでいるという。

 こうした状況を受け、同組合が中心となり、6社が垣根を越えて連携。宮城県の水産業連携活動促進事業を活用し、専門家の助言を受けながら開発を進めた。商品は組合が取りまとめ、石川食品が製造を担う。ニューホライズンコレクティブはマーケティングや商品開発、広報面で支援した。パッケージデザインは常葉大学の学生が手がけ、中身が見える仕様とすることで、各社の練り物の個性が直感的に伝わるようにした。

 同組合青年部部長の佐藤達博さんは「各社の違いを尊重しながら力を合わせ、塩釜の練り物文化を今の形で全国に届けるための新たな挑戦。塩釜の練り物の魅力と、復興の歩みを感じてもらえたら」と話す。

 価格は、6個入り=620円、3個入り=470円(以上税別)。現在はアクアイグニス仙台(仙台市若林区藤塚松の西)内の「マルシェリアン」で取り扱う。問い合わせは同組合事務局(TEL 022-362-6747)まで。

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