松島町に8月、スモールラグジュアリーホテル「YOKI(よき) MATSUSHIMA」が開業する。運営はグランビスタ ホテル&リゾート(東京都千代田区)。
「マリンピア松島水族館」を経営していた仙台急行(現マリンピア)が2003(平成15)年に開業し、昨年1月に閉館した「ホテル海風土(うぶど)」を同社が事業承継し、リブランドオープンする。地上5階建て、延べ床面積は4043.5平方メートルで、客室は全26室。客室面積は41~69平方メートル。全て松島湾を望むオーシャンビューで、全室に露天風呂または半露天風呂が付いている。最上階には展望風呂とサウナも設ける。
コンセプトは「松島の美しい時に浸る」。ブランドの軸として「体験」「食」「空間」の3要素を掲げる。「体験」では温泉や地場産業、季節行事など松島の魅力に触れるプログラムを展開し、「食」では料理長自ら仕入れる三陸の旬の食材を、伝統工芸の器や地酒と共に提供するという。「空間」は月や松、島々に見立てた岩をモチーフにした和モダンのインテリアや装飾を館内にちりばめる。
石巻市の海岸で回収されたカキの殻を館内の壁に再利用するなどの「地域課題への取り組み」、周辺地域のクラフトビールを提供し現地ツアーも提案するなど「他エリアへの動線づくり」、奥松島を巡る遊覧船体験など「観光資源の発掘」といった地域連携にも力を入れる。陶芸家・亀山英児さんが主宰する「三輪田窯」と連携した取り組みも進めるという。
価格よりも体験の質を重視する層をターゲットに据え、通常価格は1泊2食付き、2人1室利用で14万円を超える。同社社長の荒井幸雄さんは「マスから個へ」と方針を示し、「手間はかかるが、本物をしっかり体験していただくサービスを提供する」と話す。リピーター率が50%を超えることを目標に掲げ、継続的に訪れる顧客づくりに意欲を示す。
2月5日にはウェブサイトで宿泊予約の受け付けを始めた。