JR東日本東北総合サービス(仙台市青葉区中央4)が12月19日、「パスタハウス トライアングル」の人気メニューの味を再現したレトルト商品「特製スープスパゲティ ~パスタソース~」の販売を始める。
国鉄時代に直営店として1985(昭和60)年、仙台駅3階に開業した同店。駅の改装工事による移転も経て2016(平成28)年からは仙台駅1階で営業を続けてきたが、原材料高騰や人員不足により今年8月31日に閉店した。
同店で人気だった「特製スープスパゲティ」のパスタソースを再現した同商品。ベーコン、シメジ、アサリのうまみをチーズとクリームで凝縮させ、ガーリック油を加えた。JR東日本東北総合サービス仙台営業所営業ユニットマネジャーの保坂明美さんは「閉店が決まった後に多くの方が来られて、閉店は残念だという言葉を頂いたこと、許容数に限りがあったため食べられないお客さまがいたことが、パスタソースを商品化して届けたいという思いにつながった」と振り返る。
保坂さんのほか、直営店舗担当者の高橋幸恵さん、長内理貴さん、庄子理絵さんが中心となって閉店直後の9月、商品開発に着手。岩沼市のレトルト食品メーカー「にしき食品」に製造を依頼し、実際の味に限りなく近づけたいと、同店に従事していた社員による試食を繰り返し完成にこぎ着けた。
保坂さんは「レトルト商品にするため一部原材料は店舗で使っていたものと異なり、素材の味がうまく出なかったり、加熱殺菌することでクリームの風味が違ったりしたため、何度も試作を重ねた。にしき食品さまの技術と工夫で、長年愛された味に近づけることができた」と話す。「常連のお客さまをはじめ、トライアングルのスープスパゲティを愛するファンの方、閉店までに来店できなかった方にも食べてもらえたら」と保坂さん。
内容量は400グラム。価格は1,080円。JR仙台駅「おみやげ処せんだい」3号・4号・6号・9号、エスパル仙台東館2階「東北めぐり いろといろ」のほか、JR古川駅、JRくりこま高原駅でも販売する。初回販売予定数は9000個。