宮城県は3月30日、県総合運動公園総合体育館(宮城郡利府町菅谷舘)のネーミングライツをセキスイハイム東北(仙台市青葉区本町3)が取得したと発表した。
同館は不動産会社のホットハウス(青葉区本町1)が2007年4月から2年契約で命名権を取得。同社が今年3月末の契約更新を行わない意向を明らかにしたため、県が新たに募集を行っていた。
施設の新名称は「セキスイハイムスーパーアリーナ」。契約期間は4月1日~2012年3月31日の3年間で、契約金額は年間1千万円。名称デザイン作成、施設名称看板の設置、道路標識の変更などを行ったうえで、7月1日から新名称を導入する。
ネーミングライツ取得の理由について、同社担当者は「東北の4社を合併して『セキスイハイム東北』となり今年で5周年を迎える。その節目の年に、お世話になっている地域に貢献したいという思いがあった」と話す。取得による効果については、「県民の皆さまに幅広く利用されている施設であることから、『セキスイハイム東北』の名前が皆さまの身近な存在になれば」と期待を寄せる。
村井嘉浩宮城県知事は「金額としては前年度と比べて半額になったということだが、住宅着工件数が減っている中でご応募いただいたことは大変ありがたい。3年ではなく、もっと長く続けていただければ」と話した。
一方、同じく県が募集を行っていた県立都市公園加瀬沼公園(利府町)のネーミングライツは、仙台に本店のある金融機関「杜の都信用金庫」(本店=青葉区国分町3)が取得した。新名称は同行のマスコットキャラクターである「モリリン」を取り入れた「杜の都信用金庫『モリリン加瀬沼公園』」。契約金額は年間35万円、契約期間は4月1日~2015年3月31日の6年間。
このほか県の施設では昨年、宮城球場(宮城野区宮城野2)のネーミングライツを日本製紙(東京都千代田区)が、同じく宮城県民会館(青葉区国分町3)を東京エレクトロン(東京都港区)が、それぞれ取得している。