仙台パルコ本館(仙台市青葉区中央1)1階のライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)」(TEL 022-398-3531)で1月31日、宮城大の学生がセレクトした県産商品を自らPRした。
アコメヤ トウキョウ店頭で展開する宮城大生がセレクトした県産商品コーナー
同店を運営する「AKOMEYA TOKYO」(東京都渋谷区)が、地方創生の取り組みとして宮城大と行う産学連携プロジェクト。同大食産業学群の「食品マーケティング演習」で学生が県内の地域資源を活用した商品を発掘してプレゼンテーションし、店頭での販促まで行う。
2年目となる今回は、昨年の売り上げデータを基に取扱商品を整理し、新たな商品を加えた。ラインアップは、あかふさ食品(気仙沼市)の「しゃけ辛めんたい」、岡田食品工業(仙台市)の「岡田の仙台長なす漬」、murata base(村田町)の「メンマハリッサ」、鮮冷(女川町)の「ホタテ貝ひものガリバタ醤油(しょうゆ)」、千葉一商事(気仙沼市)の「のりコエタロウ!」、阿部善商店の「塩釜おでん」、ティー&ティーフーズ(仙台市)の「ウッシッシ -牛タン×青唐辛子みそ-」など10社14商品。「発見しよう、宮城の『食べものがたり』」というキャッチフレーズや訴求メッセージも学生たちが考案した。
同学群フードマネジメント学類3年の宮川咲良さんは「売りたい商品と店に来るお客さまが求めている商品を擦り合わせるのが難しかった。店のコンセプトを深掘りして提案する商品を考えるのが、マーケティングにおいては重要だと気付いた」と振り返る。
同店店長で東北地域担当バイヤーの本間萌子さんは「商品の良さと、それができるまでの背景まで分かりやすくまとめられたプレゼンだった。私たちも知らない商品を学生の皆さんが提案してくれて、率直にすごいなと思った」と感心する。
店頭にコーナーを展開。学生たちはこの日、試食品や手書きしたPOPを手に、商品をPRした。宮川さんは「お声がけするのはやっぱり緊張するが、宮城県産商品だということをしっかり伝えられたら」と来店客に声をかけていた。
同学群の滝口沙也加准教授は「商品を企業に提案するところまでの機会はあるが、実際お客さんに手に取ってもらい、買ってもらうところまで関われるのは貴重な機会。その難しさや大変さ、楽しさも感じてもらえたら」と話し、学生たちの姿に目を細める。
営業時間は10時~20時30分。同コーナーの展開は2月2日まで。