仙台市若林区の複合施設「イグーネ荒井」(荒井東1)で現在、食と芸術を融合させたイベント「桃フェア」が開催されている。
旬の味覚と共にアートに触れ、「いつもの日常を少しだけ特別に過ごしてほしい」という思いから、フルーツをテーマにしたイベントを2022年から展開している同施設。今回は「桃」をテーマに、多賀城市出身で松島町を拠点に活動する彫刻家・佐野美里さんとコラボレーションして行う。
セレクトショップ「グッドスタッフ」では、山形県東根市の果樹農家「ヤマガタ果園」から仕入れた桃を販売。「黄金桃」「川中島白桃」「陽夏妃」「青空むすめ」などの品種の中から入荷に応じて2、3種類を用意する。価格は1個400~500円。
カフェ「フラットホワイトコーヒーファクトリー」では、フレッシュな桃をふんだんに使った限定メニューを提供する。ラインアップは、「ピーチトニック」(テイクアウト510円、店内520円)、「山形県産桃のスムージー」「山形県産桃の丸ごとゼリーとヨーグルトのパンナコッタ」「山形県産桃のタルト」(以上、同570円、同580円)、「山形県産桃と生ハムの冷製パスタ」(店内1,100円)。
両店に、佐野さんが手がけた彫刻やドローイングなど約20点の作品を展示する。イベントポスターのメインビジュアルにも使われているクスノキを使った彫刻作品「桃尻パグ」は、佐野さんがイベントのために制作した。「ここでしか見られない作品で、すでに売約済みになっているので期間中に見てもらいたい」と同施設広報の阿部奈保子さん。作品のほか、キーホルダーやポストカードなどのグッズも販売する。
阿部さんは「桃は大ぶりな品種で、なかなかスーパーでは見かけないサイズのものもあり、手頃な価格で販売している。歯応えを感じながら味わってもらいたい。カフェで提供する限定メニューにも桃がごろごろ入っている。アート作品を鑑賞しながら楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は10時~18時。9月17日まで。