全国の窯元が一堂に集まる展示・販売イベント「全国やきものフェアinみやぎ」が7月11日、夢メッセみやぎ(仙台市宮城野区港3)本館展示棟で始まった。主催は東北放送、河北新報社、同施設を運営するみやぎ産業交流センター。
東日本大震災の翌年の2012(平成24)年、「産地の陶磁器に触れる機会を提供し、器を通して日常的な潤いを取り戻してほしい」という思いから初開催したイベント。毎年県内外から多くの人が訪れ、昨年は3万人以上が来場した。
今年は、益子焼、笠間焼、美濃焼、織部焼、九谷焼、常滑焼、伊賀焼、信楽焼、京焼、備前焼、萩焼、小石原焼、上野焼、有田焼、波佐見焼、鍋島焼などの全国約200の窯元・作家がブース出店する。
宮城の伝統工芸品や東北を拠点に活動するガラス作家の作品を紹介するコーナー、タイルアートやアクセサリー作りのハンドメードコーナーも展開。会期中は、南部鉄器や熊野筆など全国の職人作品を集めた「匠(たくみ)の職人展」、北海道グルメを集めた飲食ブース「味力発掘!北海道」、県内のパン店が日替わりで出店する「パンもやきものだものフェア」も同時開催する。
酒器をお目当てに訪れたという仙台市内の40代女性は「毎年開催を楽しみにしている。現地に足を運ばなくても全国のいろいろな地域の焼き物が一度に見られるのが魅力。お気に入りのものに出合えれば」と笑顔を見せた。
開催時間は10時~17時(入場は閉場30分前まで、最終日は16時閉場)。入場料は600円(14時以降は500円)、中学生以下、障害者(および介添者1人)は無料。今月15日まで。