仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で2月1日、魚類や両生類など水辺に生息し毒を持つ生き物を集めた「毒展」が始まった。
「うみの杜史上、最高に毒づいています」をキャッチコピーにした初の企画。同館広報担当者の板橋瑠花さんは「毒を持つ生き物は、色鮮やかで美しい姿やかわいらしい姿をしているものも多い。そんなかわいい生き物たちが毒をどのように使って厳しい自然界を生き抜いてきたのか、毒の特徴と共に伝えることで、生き物とその不思議な生態について興味を持ってもらえたら」と話す。
2階企画展示室と常設水槽で計約40種を展示する。それぞれ、毒の強さを5段階で評価する「毒ヤバ度」、毒がある部位「体内」「口・歯」「棘(とげ)・針」「触手」「粘液」「体毛」、毒の手法「液」「咬(こう=かむ)」「刺」「食(食べられた時に毒を発する)」を紹介する。
企画展示室では、黒い体に白の水玉模様が特徴の「ポルカドットスティングレイ」(毒ヤバ度2)、背びれなどのとげに毒腺を持つ「ミノカサゴ」(毒ヤバ度3)、小さくかわいらしい見た目に反して世界最強の毒を持つといわれる「モウドクフキヤガエル」、口内に猛毒を注入する毒針を隠し持つ「タガヤサンミナシ」、丸くてすべすべとした甲羅を持つ「スベスベマンジュウガニ」(以上、毒ヤバ度5)など14種類を展示。それぞれに「海底に潜む天然のワナ」「猛毒吹き矢の海の殺し屋」「成人10人分の致死毒のおまんじゅう」などユニークなキャッチフレーズを付け、遭遇した時の対処法や、実際に毒を体験したスタッフのリアルな体験談も紹介する。
期間中、1階フードコートでは「クラゲを誘うバイオレットソフト」(550円)、「ヤドクガエルの産卵ドリンク」(600円)、「アカクラゲが潜む赤潮クッパ」(1,150円)の同展コラボメニューを販売する。
営業時間は10時~17時(最終入館は閉館30分前)。入館料は大人=2,400円ほか。4月7日まで。