仙台市が7月17日、仙台東部海浜エリアの観光スポットを巡る「せんだい海手線(うみのてせん)ループバス」の運行を始めた。
2023年度を「観光再生元年」と銘打ち、交流人口拡大に取り組んでいる仙台市。取り組みの一環として、地下鉄東西線荒井駅を発着点に仙台東部海浜エリアの観光スポットを周遊するループバスの実証実験を企画した。
せんだい農業園芸センター、震災遺構仙台市立荒浜小学校・JRフルーツパーク仙台あらはま、深沼海岸、海岸公園センターハウス、海岸公園馬術場・冒険広場、アクアイグニス仙台、かわまちてらす閖上、ゆりあげ港朝市の8スポットを循環する。荒井駅の始発便は9時、最終便は17時25分。右回りルート・左回りルート各8便、それぞれ約1時間間隔で、毎日計16便を運行する。周辺施設でのイベント開催に合わせ、「ナイト号」としての夜間運転も行う。
料金は1日乗り放題で、大人=500円、小学生以下=250円。車内精算または「仙台MaaS(マース)」デジタルチケットが利用できる。交通系ICカード「icsca(イクスカ)」は利用できない。定員は36人。
約1カ月間の期間中の利用者目標は5600人。郡和子仙台市長は「震災から12年が経過する中、東部海浜エリアは民間事業者の利活用も進み、新たなにぎわいや交流が生み出されるエリアになっている。この夏休み期間、観光客の皆さまはもちろんのこと、多くの市民の方々にも利用いただき、周遊しながら、仙台の海辺の夏を楽しんでもらいたい」と期待を寄せる。
8月20日まで。