仙台市歴史民俗資料館(仙台市宮城野区五輪1、TEL 022-295-3956)で現在、企画展「仙台の祭りと年中行事」が開かれている。
時代と共に移り変わる「仙台の祭りと年中行事」を、地域の人々の祈りと暮らしの観点から紹介する同展。正月や七夕、盆などの年中行事、神像・お札・かまど神など家で祭る神仏、山鉾(やまぼこ)・屋台などを伴う都市の祭礼と芸能、農耕儀礼における魔よけ・虫よけ・託宣の行事など、260点を超える写真や資料で幕末から明治・大正・昭和期を振り返る。
会場内は、「暦と年中行事」「正月の暦付き引札」「正月行事と正月飾り」「新仏像・御札・護符・氏子札」「年中行事の記録」「四季耕作図屏風(びょうぶ)と祭り芸能」「ひな祭り」「花見」「仙台七夕祭」「盆行事」「都市の祭礼」で構成。1954(昭和29)年の「仙台七夕祭」のポスターや1899年の「仙台開創三百年祭記念大祭典山鉾之図」も展示する。
同館学芸員は「人々の生活に潤いと憩い、時には活気をもたらしてくれる祭りや年中行事。正月の飾りや祭り絵図など、当館にしかない資料もあり、見応えがあると思う。世代を超えて振り返り、懐かしんだり楽しんだりしてもらえたら」と呼びかける。
開館時間は9時~16時45分(入館は16時15分まで)。月曜(祝日の場合は翌日)、休日の翌日(土曜・日曜・休日を除く)、第4木曜休館。入館料は、一般・大学生=240円、高校生=180円、小中学生=120円。7月2日まで。