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松島の酒販店「むとう屋」に角打ちスペース 「家族で日本酒に触れる機会に」

スタンディングで8人まで利用できる「まるむの角打ち」。酒造りの工程を紹介するオブジェを飾る

スタンディングで8人まで利用できる「まるむの角打ち」。酒造りの工程を紹介するオブジェを飾る

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 宮城の日本酒専門店「むとう屋」松島本店(松島町、TEL 022-354-3155)に「まるむの角打ち」がオープンして1カ月がたった。

「季節の85しぇいく」 現在の商品はチーズのような味わいが特徴

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 1946(昭和21)年創業の老舗酒販店「むとう屋」。県内22蔵が醸す定番の銘柄のほか季節商品、数量限定品や蔵元に特別で詰めてもらった酒など約700種類の日本酒をそろえる。東北各地のワイン、焼酎やウイスキー、クラフトビール、つまみ、酒器なども販売する。

 2021年にオープンした仙台駅店で人気の角打ちスペースを本店にも導入する形で4月15日、店内に角打ちスペース「まるむの角打ち」を開設した。「まるむ」は丸の中に「む」を書いたむとう屋のロゴマークに由来する。店舗面積約30坪のうち約6.5坪を角打ちスペースとし、スタンディングで最大8人が利用できる。

 同社4代目で副社長の佐々木憲作さんは「当店があるのは日本三景の松島で、家族連れの方やお酒が飲めない方も数多くお越しになる。酒屋はお酒が飲めない方には入りづらい場所だが、旅行に来た家族皆さんで楽しんでもらえるようにしたいと考えた」と話す。

 「本日のお酒」(50ミリリットル=300円、100ミリリットル=500円、180ミリリットル=900円)をはじめ、50ミリリットルで1,000円以上の「隠し酒」や「良いお酒」など常時9種類をラインアップ。「本日の飲み比べ3酒」(50ミリリットル×3杯=800円)も用意する。宮城の酒かすを使ったノンアルコールドリンク「85(はっこう)しぇいく」「季節の85しぇいく」や、藻塩をかけた「塩ソフト」(以上300円)も提供する。

 酒の提供は1人2合(360ミリリットル)までで、つまみもあえて用意していない。佐々木さんは「松島にはおいしい飲食店がいっぱいある。松島全体で盛り上がってほしいので、ここで軽く飲んで、ほかでおいしいものを食べて飲んでもらえれば」と話す。

 オープンから1カ月がたち、観光客を中心に地元住民の利用があり、狙い通り家族連れも増えているという。「宮城の地酒の良さをみんなに知ってほしいという思いが一番。ここで軽く飲んでおいしかったら買ってみようと、日本酒に触れるきっかけになれば」と佐々木さん。「『85しぇいく』を飲んだ子どもが20歳を過ぎた時、宮城の日本酒を飲んでみたいと思ってもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時~18時(まるむの角打ちは10時~16時)。水曜定休。

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