機内食をイメージした世界各国の料理を販売する冷凍自動販売機が仙台空港(名取市)ターミナルビル1階国内線到着口横に設置されて1カ月がたった。
昨年10月にマカロン、12月にラーメンの冷凍自販機を設置した同空港では3月17日、「空港らしい自動販売機を」と、羽田空港や成田空港でエアラインに機内食を提供しているコスモ企業(千葉県成田市)が製造する「世界の機内食シリーズ」の冷凍自販機を設置した。
現在のラインアップは、八角や花椒(かしょう)、台湾しょうゆで甘辛く味付けした台湾スタイルの肉飯「叉焼(チャーシュー)肉飯」、鶏肉を赤ワインで煮込んだフランスの家庭料理「コック・オー・ヴァン」、シーフードとサフランライスのスペイン料理「パエリア」、ゆずこしょうをアクセントにしたクリームソースをサフランライスにかけてドリア風に仕上げた「エビの柚子胡椒(ゆずこしょう)クリームソース」、蒸し鶏とチリソースを合わせたシンガポールの定番料理「シンガポールチキンライス」の5種類。保冷剤の入った保冷バッグ入りで、価格は各1,100円。
仙台国際空港施設営業部商業運営グループシニアマネジャーの木村昭仁さんによると、一番人気は「コック・オー・ヴァン」で、補充するとすぐに売り切れるという。木村さんは「実際に航空機内で提供される機内食ではないが、ちょっとした海外旅行気分を楽しんでもらい、実際にその国へ旅してみたいと思ってもらえたら」と話す。