水族館で暮らす生き物の睡眠に焦点を当てた「睡眠展」が3月18日、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)2階企画展示室で始まった。
水族館の生き物の睡眠スタイルを飼育スタッフの解説と共に写真や動画で紹介する。同館広報担当者の板橋瑠花さんは「水族館で暮らす生き物がどのように寝ているのか、意外と知らない睡眠についての不思議や生態を楽しく学んでもらえればと企画した」と話す。
会場では「さかなたちの睡眠」「海獣たちの睡眠(アザラシ・イルカ・ペンギン)」をパネル展示で解説する。飼育員やスタッフが撮影した生き物の寝顔写真や、チンアナゴの睡眠の様子が見られる動画も展示する。「チンアナゴは夜になると砂の中の穴に入って休む習性がある。普段は見ることができない、穴の中でのチンアナゴの様子を撮影した。砂を透明の吸水性ポリマーに変えた水槽で、チンアナゴが穴に入っていく様子を見てもらえる」と板橋さん。
板橋さん一推しはゴマフアザラシの「ゆうき」の寝姿。「いつもユニークで驚かされる。陸上でエビフライのように尻尾を上げて寝たり、水面から顔だけ出して壁に寄りかかり縦になって寝たり、今日はどんな姿で寝ているのかといつも楽しみにしている」という。
「生き物が気持ちよさそうに眠る姿はかわいらしく、見ているだけでとても癒やされる。新年度が始まるなど、さまざまな変化で疲れがたまりやすい時期なので、疲れた心を癒やしたい方にもお薦め」とも。
9種類の寝顔から好きな写真を選んで缶バッジを作る「スヤスヤ缶バッジ作り」(小=300円、大=500円)コーナーも設ける。開催時間は11時~15時。
営業時間は9時~17時30分(最終入館は17時)。入館料は大人=2,400円ほか。6月18日まで。