![2月7日に行われた新ロゴマーク発表会・授賞式の様子。スクリーンに映し出されているのが新ロゴマーク(写真提供=JA全農みやぎ)](https://images.keizai.biz/sendai_keizai/headline/1675864956_photo.jpg)
宮城県産ササニシキの新ロゴマークに、大阪市のデザイナー諏訪えりなさんが考案した作品が選ばれた。JA全農みやぎが2月7日、発表した。
1963(昭和38)年に県古川農業試験場で「ハツニシキ」と「ササシグレ」を交配させて誕生した宮城を代表する銘柄米の一つ「ササニシキ」。今年収穫される2023年度産で誕生60周年を迎えることから、さらなる需要拡大に向けた記念事業の一環として、JA全農みやぎがロゴマークのリニューアルを決めた。
昨年6月~8月に県内の高校生・特別支援学校高等部生・大学生・専門学生、デザイン会社勤務者を対象に新ロゴマークデザインを募集。応募作品227件の中から、1次審査を通過した5作品でウェブの一般投票を行った。9454票中2866票の最多得票で、諏訪さんが考案したロゴマークが最優秀賞に選ばれた。
新ロゴマークは、ササニシキの「サ」の字と1粒のコメを組み合わせたデザイン。「日本国内だけでなく、海外の方にも愛着を持ってもらえるように」と日本の宮城県のコメであることをローマ字で組み込み、優しいカラーリングでササニシキの上品な味わいを表現したという。
諏訪さんは「ササニシキをご存じない方にも、ロゴを見て少しでも興味を持ってもらえればという思いで作った。ササニシキを多くの人に知ってもらい、口にしてもらうきっかけになれば」と話す。
JA全農みやぎの大友良彦県本部長は「これまでも宮城県においては、ササニシキの作付面積の維持・拡大に努めてきたが、これを機会により発展していきたい。宮城米の伝統銘柄と称されるササニシキが、新ロゴマークの発信力とともに、おいしさについても再認識され、競合する銘柄米との差別化が図れることを期待している」と話す。
JA全農みやぎでは今後、2023年度産新米の米袋などに新ロゴマークを採用するほか、新ロゴマークを活用したコラボ商品の開発やSNSを通じた情報発信などに取り組んでいくという。