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お茶の井ヶ田で毎月10日限定「十日もち」 宮城大の学生と共同でリニューアル

2月2日に「喜久水庵 南仙台本店」で開かれた商品お披露目会で、共同開発に参加した宮城大「おもちサークル」の7人と食産業学群の西川正純教授(後列右端)

2月2日に「喜久水庵 南仙台本店」で開かれた商品お披露目会で、共同開発に参加した宮城大「おもちサークル」の7人と食産業学群の西川正純教授(後列右端)

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 1920(大正9)年創業の老舗茶葉店「お茶の井ヶ田」(仙台市青葉区大町2)が2月10日から、毎月10日限定で宮城大食産業学群の学生と共同開発した和スイーツ「十日もち」を販売する。

2月10日に販売する「仙台味噌クリーム」

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 同社の人気商品「喜久福」の製造工場で販売日当日につきあげた餅で製造した大福に、季節に合わせた月替わりのクリームをふんだんにかけた限定商品「十日餅」。「新型コロナウイルスの流行により遠出を控えている地域の皆さまに少しでも楽しんでもらいたい」と企画し、昨年2月から毎月10日限定で販売してきた。

 「若い層をはじめ、もっと多くの方々にこの商品を知って楽しんでもらいたい」(同社)とリニューアルに着手した。餅文化の発展に貢献することを目指して活動する宮城大「おもちサークル」の学生7人が共同開発に参加。容器の変更やロゴの作成、クリームのフレーバーやトッピングの検討など、学生の意見を取り入れてブラッシュアップを図り、商品名も「十日餅」から「十日もち」へ変更した。

 同大食産業学群フードマネジメント学類2年の曽根咲桜さんは「お餅というと年齢の高い方々に好まれているとか、あんこやゴマといった定番の味付けなど、固定化された概念がある。それを変えられるような、若い方にも興味を持ってもらえる商品を作ることに取り組んできた。定番にとらわれない味付けやトッピングを取り入れ、仕上がりの見た目や色合いにも工夫を凝らした」と話す。「特に力を入れたのは容器で、家に持ち帰らなくてもその場で食べられるような形状にした。『映え』を狙って、ロゴやパッケージも仕上げた。おいしく魅力的な商品になったと思う」と自信を見せる。

 お茶の井ヶ田店舗開発部ブロック長で同大卒業生の佐藤奈津美さんは「実践的な学びの場というのを提供したいという思いもあった。学生の皆さんの力を借りて新しい形に生まれ変わった十日もちをたくさんの方に楽しんでほしい」と話す。

 第1弾として今月10日に販売するフレーバーは「仙台味噌(みそ)クリーム」。カップに入れた大福4個の上に、仙台みそを合わせた生クリーム、クルミ、美里町産の大葉をトッピングし、宮城の郷土料理「しそ巻き」をイメージした商品に仕上げた。

 価格は600円。「お茶の井ヶ田」中央本店、「喜久水庵」南仙台本店、南吉成本店、東仙台本店、多賀城本店、南小泉本店、泉高森本店の計7店舗で販売する。

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