水産加工品の製造・販売を手がける1971(昭和46)年創業の阿部守商店(塩釜市)が7月4日、魚のほぐし身を使った加工食品「おさかなの素(もと)」を発売した。
「おさかなのおいしさを余すことなく。」をコンセプトに、「これまでの魚加工では捨てられてきた切れ端までも、余すことなく食べてほしい」との思いから開発した同商品。手軽に調理できるよう、パッケージ開封後そのまま使える仕様に仕上げた。生活雑貨や工芸品の企画製造販売を手がける中川政七商店(奈良県奈良市)が商品企画やPRのサポートを行い、パッケージデザインは山形のデザイン事務所「akaoni」(山形県山形市)が手がけた。
商品は、魚のほぐし身と白しょうゆだれ、のりをセットにした「お茶漬けセット」「炊き込みご飯セット」を用意する。魚を干してうまみを凝縮させ、加工時に切り落とした切れ端をふっくらとやわらかに焼き上げてほぐし身にする。ラインアップは、お茶漬け=ベニザケ、ギンダラ、キングサーモン、ホッケ、サバ、炊き込みご飯=ベニザケ、キングサーモン、サバ。
阿部守商店の阿部久仁雄さんは「これまでのお客さまはもちろん、宮城の新たな名産品として全国の方へ手に取ってもらいたい。皆さまと共に、塩釜港の活性化やフードロス削減に挑戦していきたい」と意気込む。
価格は、炊き込みご飯セット=2種4袋3,900円、3種6袋5,600円、お茶漬けセット=4種4袋3,780円、5種6袋5,400円、5種10袋8,640円。同社ECサイトで販売する。