4月21日に開業する複合施設「アクアイグニス仙台」(仙台市若林区藤塚松の西)で20日、メディア向け内覧会が行われた。
防災集団移転跡の広大な敷地に7棟が立つ「アクアイグニス仙台」
仙台reborn(青葉区北山1)が2020年10月から、仙台市集団移転跡地利活用事業、宮城県沿岸部交流人口拡大モデル施設整備事業の一環として、若林区の防災集団移転跡で開発を進めてきた同施設。敷地面積は3万2500平方メートルで、温泉棟、カフェ棟、マルシェ棟、ベーカリー棟、レストラン棟、スイーツ棟、農業ハウスの7棟で構成する。
同社の深松努社長は「老若男女いろんな世代の方が集い、温泉やおいしいもので癒やされてほしい。ここは日本中、世界中の方からボランティアに来てもらい助けてもらった場所なので、そういう人たちにも復興の姿を見てもらいたい。近隣施設とも手を組んで周遊する仕組みをつくり、沿岸部のエリア全体を盛り上げていければ」と意気込む。
「リストランテ アクアパッツァ」(東京都港区)オーナーシェフ日高良実さん監修のイタリアンレストラン「グリーチネ」(TEL 022-352-9939)では、宮城・東北の旬の食材を使ったコース料理を提供する。ランチタイムは前菜、メイン料理、ジェラートの「メインランチ」(2,000円)、パスタかリゾットが選べる全4品の「Pranzo A」(2,500円)など、ディナータイムはパスタほか全4品の「Cena Feriale」(平日限定、3,500円)、パスタとメイン料理を含む全5品の「Cena A」(4,800円)など。
パティシエ・ショコラティエ辻口博啓さん監修のパティスリー「コンフィチュール アッシュ」(TEL 022-352-9610)では、ケーキ(約20種類)や焼き菓子(40~50種類)、コンフィチュールなどを提供。「ずんだバームクーヘン」や「辻口ポルボ」など同店限定商品も展開する。ショコラトリー「ル ショコラ ドゥ アッシュ」も7月1日に併設オープン。同じく辻口さん監修のブーランジェリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」では、国産小麦を使った約60種類を販売する。
日本料理店「賛否両論」店主の笠原将弘さんが監修する和食店「笠庵(かさあん) 賛否両論」では、宮城・東北の食材を使った月替わり食事セット「笠庵おまかせご膳」(3,500円)をはじめ、たい茶漬け、そばやうどんを提供する。東北で造られたクラフトビールやクラフトジン、日本酒、ワインもそろえる。
東北初出店となる「猿田彦珈琲(コーヒー)」では、農家からダイレクトトレードで調達し、自家焙煎(ばいせん)したスペシャリティーコーヒーのほか、仙台限定のコーヒー「仙台ブレンド」を提供。「プリンアラモード」や「ベリーのパフェ」などのスイーツも用意する。
営業時間は店舗により異なる。地下鉄荒井駅とアクアイグニス仙台を結ぶシャトルバスが1時間に1本運行する。6月からは、長町駅、アクアイグニス仙台、かわまちてらす閖上、仙台空港を結ぶ路線バスの運行も予定している。