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仙台市図書館が電子書籍貸し出しサービス 文学中心に郷土・震災関連資料も

「せんだい電子図書館」トップページ

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 仙台市図書館が電子書籍の貸し出しサービス「せんだい電子図書館」を開始して1カ月がたった。

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 図書館に足を運ばなくてもパソコンやスマートフォン、タブレット端末から本を借りて読書を楽しめるのが特徴。担当者は「新型コロナウイルス感染症の対応や社会情勢の変化を踏まえつつ、非来館型のサービス提供の充実を図ることや、読書バリアフリー法に配慮した図書館サービスを運営していくことが求められていることから始めることになった」と話す。

 24時間利用でき、貸し出し点数および予約点数は3点まで。貸出期間は2週間で、次に予約がない場合に限り1回延長できる。貸出期間を過ぎると自動で返却される。利用できるのは、市内在住または市内に通勤・通学をしている人で、仙台市図書館利用者カード・せんだいメディアテーク利用者カード保持者。

 サービス開始時に2580タイトルの電子書籍を用意した。「出版点数の多い文学を中心に収集し、仙台らしさという観点から郷土資料や震災関連資料も用意した。電子書籍の扱いに慣れている世代向けのYA(ヤングアダルト)文庫を設置し、バリアフリー機能(読み上げ機能、文字拡大機能など)を備えた資料や動く絵本といった電子書籍の特性が生きる資料など、多様なニーズ・世代に対応することを心掛けて用意した」と担当者。

 担当者によると、11月2日にサービスを開始し11月末までに、ログイン数1万8951回、貸出数4245回、予約数3540回を記録した。利用は40~50代が多く全体の4割を占めるという。ジャンルは文学が最も多く、語学学習用資料やビジネス書も多く借りられているという。

 「初日のログイン数が2000件を超え、ニーズがあることを実感した。操作に関する問い合わせは想定よりも少ない」と担当者。「電子書籍の便利さや扱いやすさを楽しんでもらいつつ、来館した際には紙の本の温かみや手触りを感じてもらい、どちらの良さも味わいながら図書館を利用してもらえれば」と呼び掛ける。

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