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仙台と岩手・宮古を4時間10分でつなぐ三陸高速バス 来年1月まで実証運行

運行初日第1便出発式で行われたテープカット

運行初日第1便出発式で行われたテープカット

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 宮城交通(仙台市泉区)と岩手県北自動車(盛岡市)が10月22日、仙台と岩手・宮古をつなぐ三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を始めた。

宮古に向けて出発した第1便

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 観光庁「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」の採択を受けて行う実証運行。今年3月に気仙沼港IC~唐桑半島IC間が開通し仙台から宮古までつながった三陸沿岸道路を走る高速バスで、従来は一般道で5時間以上かかっていた仙台駅~宮古駅間を4時間10分で移動する。

 両社の共同事業として、2023年2月以降の本格運行に向け、利用データの収集やニーズの調査を行う。観光客やビジター客のほか、宮古・気仙沼圏域住民の生活交通としての利用も見込む。

 運行は1日2往復で、うち1往復は仙台空港への乗り入れも行う。停留所は、仙台空港、仙台駅東口、気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ、陸中山田駅前、宮古駅前、道の駅シートピアなあど(宮古市内)。宮古行きの時刻は仙台駅東口8時発、仙台空港15時10分発。仙台駅東口から宮古駅前、道の駅シートピアなあどまでの運賃は、片道=3,500円、往復=6,300円。

 実証運行と合わせて、「本州最東端重茂半島トドヶ崎ガイド付きトレッキングバスツアー」(トドは魚へんに毛)などの誘客事業、震災学習を組み入れた「復興ツーリズムのモニターツアー」などのバスツアーも行い、三陸道沿線の交流人口創出を目指す。

 運行初日は仙台駅東口の観光バス乗降場前で出発式を行った。宮城交通の鈴木雅弘常務、岩手県北自動車の松本順社長をはじめ、国土交通省東北運輪局の田中由紀局長、山本正德宮古市長、佐藤信逸山田町長、留守洋平気仙沼副市長らが出席し、テープカットの後、仙台駅東口8時発の第1便を見送った。

 「三陸沿岸道路は東日本大震災の復興シンボルの一つとして、震災から10年を迎えた今年の春に仙台と宮古の間が全線開通となった。私たち交通事業者は、三陸道という社会資本を存分に活用して、人の移動を通じて地域経済の活性化に少しでも貢献できればと考えている」と松本社長。「まずは期間限定の実証運行ではあるが、継続的な運行に向けた手応えを感じ取ることができるように宮城交通さまと共に安全な運行に努め、連携事業者さまと共に旅の魅力の発信にも努力していきたい」とも。

 実証運行は2022年1月31日まで。

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