「ヨシダナギ写真展 HEROES」が7月17日、仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)本館7階で始まった。
ヨシダナギさんは1986(昭和61)年生まれのフォトグラファー。独学で写真を習得し、アフリカやアマゾンなど世界各地で少数民族や先住民、ドラァグクイーンを撮影した作品を発表。2017(平成29)年に「講談社出版文化賞」写真賞を受けた。
ヨシダさんの写真展は東北初。2018(平成30)年に発売した写真集「HEROES」の作品を中心に約100点を展示する。アフリカ、オセアニア、南アメリカ/アマゾン、アジアに分け、アフリカのスリ族やトゥアレグ族、アマゾンのエナウェネ・ナウェ族、パプアニューギニアのオモ・マサライ族、フリ族、エチオピアのスリ族など「地球上に今なお現存するヒーローたち」(ヨシダさん)の写真を展示。渡航スタイルや撮影裏話の紹介、オフショットやアフリカのアファール族から託された短剣の展示も行う。
初日にはヨシダさんのトークショーが開かれた。「アフリカに興味を持ったきっかけは5歳の時にテレビで見たマサイの姿。セーラームーンや仮面ライダーのようなヒーローに見えて、すごくかっこいいなと思った」とヨシダさん。誰にも共感されることはなく、「私の目にはヒーローのように映っているのに、ほかの人にはそうは写っていない。私の頭の中にある、私に見えているヒーロー像を演出して撮影できたらかっこよさを共有できるのではないかと思って撮影を始めた」と明かした。
開催時間は10時~19時(最終日は17時閉場)。入場料は一般=700円、高校生以下無料。8月9日まで。