長井勝一漫画美術館が主催する原画展「新型コロナウイルス退散祈願 マンガ家が描いたアマビエ」が現在、塩釜市の生涯学習センター「ふれあいエスプ塩釜」(TEL 022-367-2010)アートギャラリーで開かれている。
塩釜市出身で月刊漫画「ガロ」の初代編集長を務めた長井勝一の功績をたたえ、1998(平成10)年11月、ふれあいエスプ塩釜の中に開設された同館。毎年「ガロ」や「アックス」ゆかり作家による原画展やトークショー、ワークショップなどを年1度企画している。
今年は「アマビエ」をテーマにした原画展。担当者は「アマビエを写して人に見せると病気から逃れられるという言い伝えがある。新型コロナウイルス感染拡大の影響で沈んでいる塩釜を元気づけたいという思いから、発表の場を失っている作家さんにも賛同を得てこのテーマになった」と話す。
会場では「ガロ」とその実質的な後継誌「アックス」ゆかりの作家20人(組)による個性的なアマビエ21作品を展示する。参加作家は、秋山あゆ子さん、内田春菊さん、川崎タカオさん、久住昌之さん、クリハラタカシさん、後藤友香さん、コマツシンヤさん、近藤ようこさん、逆柱いみりさん、島田虎之介さん、田中六大さん、とろろ園(友沢ミミヨさん・こたおさん)、根本敬さん、鳩山郁子さん、花くまゆうさくさん、ひろせべにさん、堀道広さん、みうらじゅんさん、本秀康さん、わだちずさん。市内公立保育所の年長児72人によるアマビエの塗り絵も併せて展示する。
担当者は「内田春菊さんや久住昌之さん、みうらじゅんさんなど、豪華な作家さんの原画が集まる大変貴重な展示。ご覧いただき、新型コロナウイルスの退散を願っていただければ」と呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(土曜・日曜は17時まで)。今月27日まで。新型コロナウイルス感染予防対策として入場制限の場合がある。来場者には入館時の検温、マスク着用、手指消毒を求める。