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JR東が「新幹線オフィス」実証実験 通話可能なリモートワーク推進車両設定

仙台駅に停車中の東北新幹線「はやぶさ」

仙台駅に停車中の東北新幹線「はやぶさ」

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 JR東日本が2月1日から、新幹線車内でのリモートワーク「新幹線オフィス」の実証実験を行う。

リモートワーク推進車両イメージ

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 グループ経営ビジョン「変革2027」の下、「輸送サービスにおける新たな付加価値の提供」を目指す同社。新型コロナウイルス感染拡大によるリモートワークの広がりを受け、今回の実証実験実施に踏み切った。新幹線の座席でもウェブ会議が実施可能な車両を設定し、乗客の利用動向や新幹線車内におけるリモートワークの課題や要望を調査する。

 新幹線の座席では携帯電話などでの通話を控えるよう求めているが、新幹線オフィス実証実験を行う列車では、オンライン会議や通話が可能な「リモートワーク推奨車両」を1両設定。横並び5席のうち3席のみ利用可能とする。対象列車の乗車券と新幹線特急券があれば追加料金なしで利用できるが、自由席のため満席の場合は利用できない。「快適で効率的なリモートワークを行うためのツール」として、個別の無線LANルーターの貸し出しも予定する。利用者にはアンケート調査を行い、回答した人にJR東日本の運営するシェアオフィス「ステーションブース」の無料利用チケットを進呈する。

 同社では「今回の実証実験結果で得られるお客さま動向や利用における課題を基に、今後さらに快適な新幹線でのリモートワーク環境を提供できるよう検討していく。リモートワーク環境だけでなく輸送サービスにさまざまな付加価値を提供できるよう、次世代のサービス検討をさらに進めていきたい」としている。

 実施期間は2月1日~12日、15日~26日の平日。仙台~東京間または新青森~東京間の「はやぶさ」「やまびこ」1日4~5往復の列車が対象となる。

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