仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」が9月13日、楽天生命パーク宮城で新衣装「羽織袴(はかま)バージョン」によるおもてなし活動の「初陣」を飾った。
2007(平成19)年3月8日、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」のシンボルマークとして誕生し、2008(平成20)年3月には全身ができたむすび丸。現在は仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会事務局仙台・宮城観光PR担当課長として、甲冑(かっちゅう)・スポーツ・祭り・水産の4バージョンのコスチュームを着こなし県内各地での公務に当たっている。
今年3月8日、13歳となったむすび丸。日頃の観光PRでの功績をたたえるとともに、今年開催予定だった「東京2020オリンピック・パラリンピック」でのおもてなしに活用してもらおうと、村井嘉浩県知事が仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会からの誕生日プレゼントとして新衣装の羽織はかまを贈った。9月7日の知事定例記者会見で報道陣に初披露し、村井知事は「残念ながらオリンピックは延期となってしまったが、県内をはじめとした多くのむすび丸ファンの皆さまに楽しんでいただければ」と話した。
衣装のテーマは「おもてなし」。「世界各国の方々をおもてなしするのにふさわしい和の正装を選んだ」と同協議会事務局担当者。紺色の羽織には伊達家所用の陣羽織のデザインである水玉模様を配し、落ち着いた色合いの中にも華やかさを演出。はかまには深緑色を使った。むすび丸の衣装バージョンとしては、2015(平成27)年8月にできた水産バージョン以来5年ぶりとなる。
むすび丸は「前から着てみたかった衣装だったので、びっくりしたのと同時にとってもうれしかったです。着ると気が引き締まって、ちょっぴり大人になった気分でした」と初めて衣装に袖を通した際の感想を話す。「新しい衣装を着て、地元宮城の人たちが集まるところはもちろん、全国、そして世界中のみんなに会いに行きたいです」と話す。
13日は楽天生命パーク宮城で開催された「2020年がんばろう東北シリーズ 復興商店街」内の仙台・宮城観光PRブースで、集まったファンに新しい衣装をアピールした。「自粛や我慢が続く大変な時だけれど、この衣装から僕の新しい魅力を発見してもらって、少しでもみんなが笑顔になってくれるとうれしいです。会えた時には気軽に声を掛けてね」と呼び掛ける。