フィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」が仙台でサービスを始めて1カ月がたった。8月31日には配達エリアを拡大した。
ウォルトは、フィンランド・ヘルシンキに本社を置く「Wolt Enterprises Oy」が欧州を中心に世界22カ国81都市で展開する。日本では日本法人「Wolt Japan」(東京都千代田区)が運営し、今年3月に広島市、6月に札幌市でサービスを開始。国内3エリア目として、7月30日に仙台でのサービスを始めた。
仙台への進出理由についてWolt Japanマーケティング担当者は「東北は食の宝庫であり、全国展開を目指すウォルトとしても重視していくべき地域。その拠点として政令指定都市であり食文化の豊かさで全国的に知られている仙台で先行的にサービスを開始することで、東北の皆さまにウォルトを知っていただくきっかけになればと考えた」と話す。
サービス開始当初は仙台駅周辺に加え、大規模開発が進む副都心あすと長町エリアを中心に展開。8月31日には、青葉区上杉・八幡・柏木周辺と太白区諏訪町・大野田周辺に拡大した。現在の配達エリアは、仙台市青葉区、宮城野区、若林区、太白区の一部地域。今後も随時エリア拡大を図る予定という。
仙台では現在、レストランパートナー90店舗以上、配達パートナー100人以上が登録。レストランパートナーには、和食、洋食、韓国料理、中華、タイ料理、イタリアン、ハンバーガー、カレー、ラーメン、カフェなど、さまざまなジャンルを取りそろえる。
利用方法は、専用アプリやウェブサイトで飲食店を選び、料理を注文する。配達時間は店や距離により異なるが、30分程度。配達料は飲食店からの配達距離により異なる。9月1日から配達料を一新し、1.5キロメートル以内=99円、2.5キロメートル以内=199円、4キロメートル以内=299円の3種類に設定した。支払いはアプリに登録したクレジットカードまたは「Apple Pay」「Google Pay」で行う。
1カ月がたち、「あすと長町エリアにはこれまでフードデリバリーサービスがなかったので、特に喜びの声を頂いている。全体では仙台の名店が集まっていること、配達スピードやサービス品質に満足いただいており、継続的な利用がすでに多く見られている」と担当者。カフェ系のメニューや韓国料理が特に人気だという。
「何か問題があった際、即座にチャットで解決を行うカスタマーサポートがいることがウォルトの特長。これまでフードデリバリーを利用されたことがない方にも利用してほしい」と担当者。「仙台の皆さまに愛されるサービスに成長していくよう頑張っていきたい。おいしい食事をゆっくりおうちで楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
営業時間は10時~22時(金曜・土曜は23時まで、レストランパートナーによって異なる)。