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プラスチック製買い物袋有料化開始 仙台の百貨店も環境配慮の素材に切り替え

従来のものより強度と耐久性を上げた食品用紙製買い物袋を手に持つ仙台三越の相原さん

従来のものより強度と耐久性を上げた食品用紙製買い物袋を手に持つ仙台三越の相原さん

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 全国で7月1日から始まったプラスチック製買い物袋の有料化を受け、仙台市内の百貨店でも環境負荷軽減に向けた取り組みが始まった。各店では来店者の多くがマイバッグを利用し買い物を行う姿が見られた。

ペットボトルリサイクル100%の藤崎のオリジナルエコバック

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 仙台三越(仙台市青葉区一番町4、TEL 022-225-7111)は地球環境に配慮したサステイナブルな取り組みの推進の一環として、これまで食品フロアで配布していた食品レジ袋およびプラスチック製買い物袋を廃止。「マイバッグの利用と持ち歩きがスタンダードなライフスタイルとなるよう提案し、将来的にはマイバッグ持参率3割を目指す」という。

 廃止に伴い、食品フロアでは従来のものより強度と耐久性を上げた有料の食品用紙製買い物袋(大=50円、小=30円)と、バイオマス素材配合のレジ袋(各サイズ4円)を販売。定禅寺通り館・地下1階フロアでは、リサイクル素材でできたポリエステル製の「オリジナルコンパクトバッグ」(900円)も販売する。食品以外のフロアでは従来の紙製買い物袋(無料)を使う。

 仙台三越営業統括部営業政策担当の相原由香さんは「この機会に環境へ配慮する意識をさらに高めていただいて、マイバッグを持って買い物を楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 藤崎(一番町3、TEL 022-261-5111)は環境負荷軽減に向けて、レジ袋と食品紙袋の素材切り替え・有料化を実施。食品売り場で提供していたレジ袋はプラスチック製からバイオマスプラスチック製に、紙製食料品用手提げ袋はFSC認証紙(適正に管理された森林の木材による紙)を使ったものに切り替えた。バイオマスプラスチック製レジ袋は5種類(大・酒用大・弁当用=5円、小・酒用小=3円)、食品用紙袋は1種類(20円)を用意する。食品以外のフロアでは従来の紙製買い物袋(無料)を使う。

 藤崎本館・おおまち側玄関口では、従来のオリジナルエコバッグ(500円)に加え、ペットボトルリサイクル100%のオリジナルエコバック(300円)も新たに販売する。

 藤崎マーケティング統括部販売促進・宣伝広報担当の横山美里さんは「6月中から館内にレジ袋・食品用紙袋の有料化のポスターを掲示してお知らせしていたので、初日も大きな混乱もなく、お客さまに理解いただけていたよう」と話す。

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