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仙台市、スプレー缶などの廃棄「穴開け不要」に 設備投資で全量処理体制整う

中身を使い切った上で、穴開けせずに捨てられるようになったカセットボンベ

中身を使い切った上で、穴開けせずに捨てられるようになったカセットボンベ

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 仙台市は3月1日、スプレー缶やカセットボンベの排出ルールを「穴開け不要」に変更した。

新しい排出ルールを周知するチラシ

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 スプレー缶やカセットボンベの排出ルールは自治体によって異なり、仙台市はこれまで、中身を使い切り(ガスを出し切り)、穴を開けてから捨てるよう市民に呼び掛けていた。しかし、「穴の開け方が分からない」「穴を開けるのが怖い」「危ないからやりたくない」など安全上の不安や抵抗感もあり、市民から出された年間約237トン(2018年度)のスプレー缶やガスボンベのうち75%~80%は穴が開けられていなかったという。

 この状況を踏まえ、市は排出ルールを穴開け不要に見直す方向で検討。穴開けしていないスプレー缶はこれまで、松森資源化センター(泉区)の粉砕処理装置(毎時40キロ)と葛岡資源化センター(青葉区)の粉砕処理装置(毎時70キロ)で処理していたが、全量を処理する能力がなかったことから約3,000万円を投じて松森に毎時40キロの1台を増設した。

 今月中に稼働し、全量を処理できる体制が整うことから今回、「穴開け不要」とする排出ルールに変更した。これまで通り、週1回の缶・びん・ペットボトルの収集日に、集積所に配布される黄色の回収容器に入れる。

 市環境局廃棄物企画課は「火気のない風通しの良い屋外で中身を使い切り、出し切ってから捨てていただくようお願いする」とし、使い切ることができない場合やガス抜きの仕方が分からない場合は製品記載の問い合わせ先、スプレー缶が大量にあるなど困り事は区の環境事業所に相談するよう呼び掛けている。

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