三井不動産(東京都中央区)が開発を進めてきた東北最大のファクトリーアウトレット「三井アウトレットパーク 仙台港」(仙台市宮城野区中野出花、TEL 022-355-8800)が9月12日、グランドオープンした。
朝から家族連れやカップルなど約500人が列を作る中、10時のオープンを前にオープニングセレモニーが開催された。宮城野区役所の木須八重子副区長や同施設オペレーションセンターの越川幹男所長などが出席し、在仙プロスポーツ3球団のマスコットキャラクター、東北楽天ゴールデンイーグルスのクラッチ、ベガルタ仙台のベガッ太、仙台89ERSのティナも駆け付けた。
会場から3組の親子が来場者代表として選ばれ、テープカットが行われようとしたその時、楽天イーグルスの非公認マスコット・Mr.カラスコが乱入。騒然とする聴衆をよそに会場内を暴れ回ると、勝手にテープを切って立ち去ってしまった。ところが、「嫌な予感がしていたので、テープを2本用意していた」という越川所長の配慮が奏功し、あらためてテープカットを再開。
セレモニーが無事に終了すると、オープンのファンファーレとともに大勢の来場者がスタッフの誘導に従って真新しいモールに次々と足を踏み入れた。この日、一番乗りをしたのは福島県白河市の自宅を早朝3時に出発したという78歳の男性と娘さん。男性は「娘がアウトレット好きなのでオープンを楽しみにしていた。自分ではあまり買い物をしないが、娘の楽しそうな姿を見ているだけでもうれしい」と笑顔を見せた。
晴天に恵まれたこともあり、オープン後はわずか30分で2,000台の駐車場が満車に。入場者の列が駐車場通路まで続き、昼時には550席のフードコートもすべて満席となった。同施設の発表によると、18時の時点で約25,000人が来場。3連休を迎え、さらなる人出が予想される。
営業時間は10時~20時(飲食店は10時~21時)。