宮城県と仙台市は4月3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて会見を開き、今週末を含めた当分の間、不要不急の外出を自粛するよう県民に要請した。
会見後の発表も含め、県内の感染者は3日時点で6人増え、18人となった。村井嘉浩県知事は「現在、コロナウイルスに感染した患者を入院させるベッドは確保しているが、次第に余裕がなくなってきている。このままでは医療崩壊が起こり、深刻な患者治療ができなくなる可能性がある」と訴える。
そうした状況を踏まえ、「この土日を含め、当分の間は不要不急の外出は控えてほしい。フェーズが大きく変わっていることをしっかりと自覚し、極力外出を控えていただくようお願いする」と呼び掛けた。
特に若い世代に理解を求める。「今一番大きな問題となっているのは、若い人たちの行動。残念なことではあるが、若い人たちがコロナウイルスを拡散させている。若い人でも重症化したり、亡くなったりといった事例が出ていることを重く受け止めていただきたい。家族や友人に、知らぬ間に広げているということもしっかり認識してほしい」と村井知事。
外出自粛要請を受け、仙台市中心部の商業施設では直後に今週末の臨時休業を決めた。エスパル仙台、イービーンズ、仙台パルコ、仙台ロフト、アエル、仙台三越、仙台フォーラスは4月4日・5日を臨時休業とする。藤崎は4日を10時~15時の短縮営業、5日を臨時休業とした。