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仙台市博物館で「いつだって猫展」 浮世絵などに見る江戸・明治の「猫ブーム」

化け猫ブームの中で形成されてきた猫の姿を展示する「第2章 化ける猫」

化け猫ブームの中で形成されてきた猫の姿を展示する「第2章 化ける猫」

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 江戸時代から明治時代にかけて巻き起こった「猫ブーム」を紹介する特別展「いつだって猫展」が4月19日、仙台市博物館(仙台市青葉区川内、TEL 022-225-3074)で始まった。

江戸、明治期の招き猫がずらりと並ぶ「第4章 福を招く猫」

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 猫を題材とした浮世絵を中心に、版本、土人形、おもちゃ絵など200点余りを展示。担当者は「猫は古くから日本人の暮らしに密接に関わり、いつの時代も人々に愛されてきた。特に江戸時代には現代と同じように猫ブームがたびたび到来し、日常のかわいらしいしぐさをする猫はもちろん、怪談話などの化け猫や擬人化された猫など、さまざまな猫が浮世絵や歌舞伎に取り上げられた」と話す。

 会場は、江戸の人々が抱く猫のイメージを紹介する「第1章 江戸の暮らしと猫」、化け猫ブームの中で形成されてきた猫の姿を展示する「第2章 化ける猫」、猫ブームの中で生み出された浮世絵やブームの立役者である浮世絵師・歌川国芳を紹介する「第3章 人か猫か、猫か人か」、嘉永の招き猫ブームに始まり明治以降に続々と作られた全国の招き猫を並べる「第4章 福を招く猫」、子どもの手遊びのための簡易な浮世絵「おもちゃ絵」を展示する「第5章 おもちゃ絵になった猫」で構成。

 主な展示資料は、歌川芳艶「猫ねつみどうけかつせん」、歌川国芳「山海愛度(めでたい)図会七 ヲゝいたい 越中滑川大蛸(おおだこ)」「日本駄右エ門猫之古事」「荷宝蔵壁のむだ書」「二代目市川九蔵のあわしま庄太夫」「流行(はやり)猫の曲鞠(きょくまり)」「たとゑ尽の内」、歌川芳藤「五拾三次之内猫之怪」、歌川広重「浄るり町繁花の図 せうちう屋ほか」「名所江戸百景 浅草田甫酉(たんぼとり)の町詣」、小林幾英「新板猫の勉強学校」(以上、個人蔵)など。

 初日に市内から訪れた猫好きの女性は「浮世絵に描かれている猫の表情がどれも魅力的。江戸時代の頃から猫ブームがあったとは知らなかったので、昔から人といい関係なんだなと思った」と話した。

 開館時間は9時~16時45分(入館は16時15分まで)。月曜休館(4月29日、5月6日開館、5月7日は休館)。観覧料は、一般・大学生=1,300円、高校生=700円、小・中学生=500円。6月9日まで。

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