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仙台・カメイ美術館で伝統こけし展 「最新工人録」掲載180人の作品一堂に

佐藤誠孝さん、英之さん、祐介さん、美喜子さん親子が手掛ける弥治郎系こけし

佐藤誠孝さん、英之さん、祐介さん、美喜子さん親子が手掛ける弥治郎系こけし

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 全国で活動する伝統こけし工人の作品を展示する企画展「伝統こけし最新工人録 出版記念展」が現在、カメイ美術館(仙台市青葉区五橋1、TEL 022-264-6543)で開かれている。

第1期は福島・宮城在住の工人が手掛ける約130作品を展示

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 「伝統こけし最新工人録」第3刷の出版を記念して企画。2003年にカメイ(国分町3)の創業100周年を記念し、「東北の誇る伝統工芸品であるこけしの認識を愛好者や一般の方に高めてもらおう」と、各工人の協力を得て第1刷を発行。2011年には新人工人を加えた改訂版、今年8月31日に第3刷を発行した。

 第3刷では、現在活動をしている全国の伝統こけし工人約180人を紹介。出版に当たり、工人が受け継いできた伝統的な型や、本人型など代表的な作品の制作を依頼。顔写真やプロフィールと共に制作したこけしを掲載している。カバーデザインは、写真家・詩人で、こけし愛好家・マトリョーシカ研究家の沼田元氣さんが手掛けた。

 企画展では掲載作品を2期に分けて展示。第1期(9月11日~11月18日)は宮城・福島在住の工人作品、第2期(11月20日~来年1月20日)は山形・秋田・岩手・青森・群馬・埼玉・東京・島根在住の工人作品を紹介する。

 同館学芸員の青野由美子さんは「今もなお購入できる、手の届く工人さんたちの作品なので、ここで見て知っていただきたい。古作こけしには古作の良さがあり、今のこけしには今の良さがあり、作られた時代を映し出している。現代に生きる工人たちのこけし群をじっくりとご覧いただければ」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時(入館は30分前まで)。月曜(祝日の場合は開館)、12月28日~1月4日休館。入館料は300円(65歳以上、高校生以下無料)。1月20日まで。「伝統こけし最新工人録」の価格は2,500円。館内のショップで販売するほか、通信販売も行う。

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