鉄道にまつわる車両や機械に焦点を当てた企画展「鉄道のためにはたらく乗りもの」が現在、鉄道資料館「東北福祉大学・鉄道交流ステーション」(仙台市青葉区国見1、TEL 022-728-6612)展示室で開かれている。場所は東北福祉大学ステーションキャンパス3階。
仙山線など東北各地の鉄道に関する資料を収集・保存して研究に寄与するとともに、展覧会などを通じて地域の歴史文化を理解し大切にする心を育む場として、2007年5月のJR仙山線・東北福祉大前駅の開業に合わせて開設された同館。
館内は展示室と鉄道模型館「TFUスカイトレイン」で構成し、展示室ではNゲージ模型レイアウトの常設展示と鉄道をテーマにした年3回の企画展を実施。鉄道ファンをはじめ学生や地域住民らに親しまれている。
34回目となる企画展は鉄道の運行を支える車両や機械に焦点を当てた内容。軌道検測車や電気検測車などの「検測車」をはじめ、「線路・電線の保守作業車」「雪と戦うための車両や機械」「電車のけん引役を担う車両」「操重車・救援車」の5つに分けて、さまざまな車両や機械を写真やパネルで紹介。Nゲージ模型やHOゲージ模型も展示するほか、映像コーナーも用意する。
「私たちは、定刻になれば列車がやって来て目的の駅まで予定通りに着くことが当たり前と思っているが、鉄道の安全で正確な輸送は、車両の整備はもちろん、いろいろな現場で昼夜を問わず行われている設備の点検や保守作業によって支えられている」と担当者。「高度な技術を駆使し鉄道輸送を支えている車両や機械の素晴らしさ、面白さを感じ取っていただきたい。作業を担っている人たちの仕事ぶりにも思いをはせていただければ」と呼び掛ける。
開館時間は、展示室=10時~16時、鉄道模型館(土曜のみ)=11時~16時(10時から展示室受付で入場整理券を配布)。入場無料。日曜・月曜・祝日休館(10月28日は開館し30日休館)。悪天候や大学行事などで臨時休館の場合あり。11月2日まで。