MOVIX利府(利府町)で6月7日から4日間、「爆音映画祭 in MOVIX利府 Vol.2」が開催される。企画は松竹マルチプレックスシアターズ、ローソンHMVエンタテイメント、特別協力はboid。
音楽ライブ用の音響セッティングを使い、大音響で映画を上映する「爆音映画祭」。boidが2004年から行っていた「爆音上映」を発展させて2008年にスタートし、全国各地で展開している。宮城県内での開催は5回目。
単に音を大きくするだけでなく、せりふが聴きにくかったり耳に負担がかかったりしないよう、会場、機材に合わせたマスタリングを作品ごとに行うのが特長。boid代表の樋口泰人さんは「その映画の可能性の最大値を音によって出現させようという試み。その音が作り出した新たな空間の中で映画を見るわれわれの体も反応して、新たな映画体験をすることになるのでは」と説明する。「作者たちによって敷かれたレールに沿って映画を見るのではなく、音によって解放された体によって映画を見る、という言い方ができるかもしれない」とも。
上映作品のセレクションは各地での興行成績を参考に、開催場所独自の作品を加え会場ごとの特色を出しているという。利府では爆音初上映となる「SING/シング」のほか、「ラ・ラ・ランド」「レ・ミゼラブル」「グレイテスト・ショーマン」などのミュージカル映画を中心に計9作品を上映。樋口さんは「爆音というイメージからは少し離れて、楽しい映画をいい音で、全身でその楽しさを満喫するようなイメージで、音によって作られる映画のゴージャス感を味わっていただけたら」と話す。
8日には「バーフバリ伝説誕生」「バーフバリ王の凱旋<完全版>」「キングスマン」「キングスマン:ゴールデン・サークル」の「爆音絶叫上映」も行う。発声・応援やタンバリン・鈴・サイリウム・光り物の使用、コスプレでの鑑賞が可能。楽しみ方については、「爆音で盛り上がった気持ちをそのまま声にしてみてほしい。一度叫んでしまえば、あとは声が勝手に出てくると思う。勝手に出てくる声の意思に従うだけで十分」。
料金は1作品1,800円。全作品字幕版。今月10日まで。